「おたふくかぜ」は子どもがなりやすい、ウイルスでうつる病気です。この病気になると、熱が出たり耳の下が腫れたりします。日本耳鼻咽喉科学会は去年とおととし、約8000の病院などでおたふくかぜになった人を調べました。
その結果、314人以上の人がおたふくかぜになって耳がよく聞こえなくなったことがわかりました。この中の14人は、両方の耳がよく聞こえなくなりました。よく聞こえなくなった人の半分ぐらいの49%は、10歳より小さい子どもでした。
学会は、おたふくかぜで耳が悪くなると、治すことが難しいので、子どもはできるだけワクチンを注射するように言っています。
日本では、おたふくかぜのワクチンは自分でお金を払わなければなりません。このため学会は、みんながワクチンを注射できるように国がお金を出してほしいと言っています。