中国の
新しい
指導部の
人事や
政策の
基本方針などを
決める
5年に
1度の
中国共産党大会が
18日北京で
開幕します。
党大会では、
指導部人事や
党の
最高規則である
党規約の
改正を通じて、
習近平国家主席への
権力の
一極集中がどこまで
進むかに
注目が
集まっています。およそ
2300人の
共産党員の
代表が
参加して
日本時間の
18日午前10時から
始まる
中国共産党大会は、
冒頭、習
近平国家主席が、
党のトップの
総書記として、
過去5年間の
成果を
総括するほか、
今後の
政治や
経済の
基本方針を
示す
政治報告を
行います。
また、今回の党大会では、党の最高規則である党規約が改正されて習主席の指導理念が盛り込まれる見通しで、建国の父と言われる毛沢東や、改革開放政策を打ち出した※トウ小平に並んで、習主席の名前が党規約に盛り込まれるかどうかが焦点になっています。
そして、24日の閉会日に選出されるおよそ200人の中央委員が、翌日の25日に開かれる中央委員会総会で、新しい最高指導部、政治局常務委員のメンバーを正式に決定するものと見られ、党大会の期間中に、指導部の人事について大詰めの調整が行われます。
最高指導部の人事では、汚職撲滅の責任者として大物幹部の摘発を大胆に進め、習主席への権力の集中を支えてきた政治局常務委員で現在、69歳の王岐山氏が党大会の際に68歳以上の幹部は引退するという党の慣例を打ち破って常務委員に留まるかどうかや、習主席の元部下で、重慶市のトップの陳敏爾氏が常務委員に抜てきされ、将来の指導者の候補として躍り出るかなどに注目が集まっています。
また、1980年代に当時の習主席と同じ河北省で勤務し、この5年間は、習主席を補佐する秘書役として党の中央弁公庁のトップを務めた栗戦書氏も常務委員に選ばれるという見方が強まっていて、こうした指導部人事に習主席への権力の集中がどの程度反映されるか注目されています。
※トウは登におおざと