会社の意志決定を迅速化するため取締役を大幅に減らしたり、事業部ごとの自主性を高める社内カンパニー制度を導入したりするなど、経営改革の手腕が評価されていました。
平成17年には海外経験や東芝での経営改革の実績を買われ、東京証券取引所の会長に就任。その後、平成25年に日本郵政の社長に就任し、おととし11月には株式上場を実現しました。
一方、西室氏は経団連の副会長を務めたほか、おととしには、安倍総理大臣が戦後70年にあたって発表する談話の策定に向けて設置した有識者懇談会の座長として、報告書を取りまとめるなど、財界や政府の要職も歴任しました。
西室氏は去年2月、体調を崩して入院していました。81歳で亡くなりました。