宇宙の研究をしている日本のJAXAは2007年に、月を調べる人工衛星の「かぐや」を打ち上げました。「かぐや」がレーダーを使って集めたデータを調べた結果、月の地下にとても大きな穴があることがわかりました。
穴は月の表面とつながっていて、長さは50kmぐらいあります。月の表面は昼と夜の温度が300℃も違いますが、地下はあまり変わりません。宇宙から降ってくる放射線も地下にはあまり届かないため、将来、地下に基地を作ることができるかもしれません。
アメリカは今月、月にもう一度宇宙飛行士を送る計画を発表しました。日本も2025年ごろ、月に宇宙飛行士を送りたいと考えています。
JAXAは「月で人が生きるのは難しいと考えていました。しかし、地下に穴があるとわかって、また月に人が行くことができるかもしれないと思いました」と話しています。