Japanese News: 来年度予算診療報酬引き下げなどを提案

財務省ざいむしょうは来年度らいねんどの予算よさん編成へんせいに向むけて、高齢こうれい化かで膨ふくらみ続つづける医療いりょうや介護かいごなどの社会しゃかい保障ほしょう費ひを抑おさえる見直みなおし案あんを明あきらかにしました。医師いしの収入しゅうにゅうなどになる「診療しんりょう報酬ほうしゅう」について、一般いっぱんの賃金ちんぎんや物価ぶっかの伸のびを上回うわまわる上昇じょうしょうが続つづいてきたとして引き下ひきさげを提案ていあんし、今後こんご、厚生こうせい労働ろうどう省しょうなどと調整ちょうせいを進すすめることになりました。見直みなおし案あんは、２に５ご日にち開ひらかれた財務ざいむ大臣だいじんの諮問しもん機関きかん、財政ざいせい制度せいど等とう審議しんぎ会かいで財務省ざいむしょうが示しめしました。来年度らいねんどの予算よさん編成へんせいでは歳出さいしゅつの３さん分ぶんの１いち、３さん２に兆ちょう円えん余あまりを占しめる医療いりょうや介護かいごなどの社会しゃかい保障ほしょうの伸のびを抑おさえることが引き続ひきつづき最大さいだいの課題かだいになっています。

このため、医療いりょう分野ぶんやでは病院びょういんなどに支払しはらわれる「診療しんりょう報酬ほうしゅう」を来年度らいねんど、２に％台だい半なかば、金額きんがくに換算かんさんして１いち兆ちょう円えん以上いじょう引き下ひきさげるよう提案ていあんしました。民間みんかん企業きぎょうの賃金ちんぎんや物価ぶっかの水準すいじゅんがほぼ横よこばいで伸び悩のびなやむ中なか、医師いしの収入しゅうにゅうなどになる報酬ほうしゅうは上昇じょうしょうが続つづいてきたと指摘してきし、引き下ひきさげが必要ひつようだと指摘してきしています。

また、再来さいらい年度ねんど以降いこうに行おこなう見直みなおし案あんとして、７なな５ご歳さい以上いじょうの高齢こうれい者しゃの追加ついかの負担ふたんを打ち出うちだしました。病院びょういんにかかった際さい窓口まどぐちで支払しはらう自己じこ負担ふたんを、今いまの原則げんそく１いち割わりから段階だんかい的てきに２に割わりに引き上ひきあげるべきだとしています。

介護かいごの分野ぶんやでも、介護かいごサービスを提供ていきょうする事業じぎょう者しゃに支払しはらわれる「介護かいご報酬ほうしゅう」について、引き下ひきさげを提案ていあんしました。

さらに、子育こそだて支援しえんの分野ぶんやでは、中学生ちゅうがくせいまでの子こどもがいる世帯せたいに支給しきゅうされる「児童じどう手当てあて」について、所得しょとくが高たかい世帯せたいへの支給しきゅうを廃止はいしするよう提案ていあんしました。

また２に０ぜろ２に０ぜろ年度ねんど末まつまでに３さん２に万まん人にん分ぶんの保育ほいくの受け皿うけざらを新あらたに整備せいびするため、企業きぎょうが負担ふたんしている拠出きょしゅつ金きんの引き上ひきあげも提案ていあんしました。

財務省ざいむしょうは、これから年末ねんまつにかけて厚生こうせい労働ろうどう省しょうなどとの調整ちょうせいを進すすめますが、報酬ほうしゅうの引き下ひきさげは日本にっぽん医師いし会かいなどからの反発はんぱつが予想よそうされ、来年度らいねんどの予算よさん編成へんせいの大おおきな焦点しょうてんになる見通みとおしです。