沖縄おきなわ 普天間ふてんま基地きち移設いせつ工事こうじ 死傷ししょう事故じこで中止ちゅうしの土砂どしゃ運搬うんぱん作業さぎょうを再開さいかい

ことし6月つき、名護なご市し安和あわの港みなと付近ふきんで、普天間ふてんま基地きちの名護なご市し辺野古へのこへの移設いせつ工事こうじで使つかう土砂どしゃを運はこぶダンプカーに、警備けいび員いんの男性だんせいと抗議こうぎ活動かつどうをしていた女性じょせいが巻き込まきこまれ、男性だんせいが死亡しぼう、女性じょせいが大だいけがをしました。

事故じこのあと防衛ぼうえい省しょうは土砂どしゃの運搬うんぱん作業さぎょうを中止ちゅうししていましたが、22日にち午前ごぜん8時じごろから再開さいかいしました。

事故じこを受うけて沖縄おきなわ防衛ぼうえい局きょくは、抗議こうぎ活動かつどうをしている人ひとたちが車道しゃどうへ飛び出とびだすことがないよう歩道ほどうと車道しゃどうの間まにネットフェンスを広ひろげたほか、メガホンやサイレン付つきのランプでダンプカーの運転うんてん手しゅなどに危険きけんを伝つたえる安全あんぜん監視かんしの要員よういんを配置はいちしていました。

22日にち、現場げんばでは抗議こうぎする人ひとたちがプラカードを持もって歩あるいたり、座り込すわりこみを行おこなったりして、警察官けいさつかんや警備けいび員いんと一時いちじ、もみ合もみあいになる場面ばめんもみられました。

沖縄おきなわ防衛ぼうえい局きょくは事故じこが起おきた道路どうろを管理かんりする県けんに対にたいし、ダンプカーの進行しんこうを妨さまたげる行為こういをしないよう呼よびかけることや、出入り口でいりぐちにガードレールを設置せっちすることなどを求もとめています。

これに対にたいし、沖縄おきなわ県けんの玉城たまき知事ちじは21日にち、報道ほうどう各社かくしゃの取材しゅざいに対にたいし、事故じこ原因げんいんの究明きゅうめいや協議きょうぎが先さきに行おこなわれるべきだとする考かんがえを示しめしています。

抗議こうぎ活動かつどうに参加さんかしていた人ひとは

抗議こうぎ活動かつどうに参加さんかしていた近ちかくに住すむ稲葉いなば博ひろしさん（74）は「原因げんいんがはっきりせず何なにも説明せつめいもせずに工事こうじを再開さいかいするのはありえない。歩行ほこう者しゃを通とおらせない状況じょうきょうが続つづいているのはおかしい」と話はなしていました。

福岡ふくおか県けん出身しゅっしんの大竹おおたけ秀子ひでこさん（74）は「事故じこで命いのちが失うしなわれ、それがどういう事情じじょうだったか分わからないまま、抗議こうぎする人ひとが悪わるいと攻撃こうげきを受うけているのは悲かなしい」と話はなしていました。