日本新聞: 猛暑で溶けたイタリアのアルプス氷河から第１次世界大戦参戦軍の遺体発見

猛暑もうしょで溶とけたイタリアのアルプス氷河ひょうがから第だい１次世界大戦参戦軍じせかいたいせんさんせんぐんの遺体発見いたいはっけん

Aug 23, 2024 10:08

Furigana

世界的せかいてきに猛暑もうしょが猛威もういを振ふるい、１世紀以上せいきいじょうイタリアのアルプス山脈さんみゃくの氷河ひょうがの中なかに閉とじ込こめられていた第だい１次世界大戦参戦軍人じせかいたいせんさんせんぐんじんの遺体いたいが姿すがたを現あらわした。

２１日にち（現地時間げんちじかん）、イタリアの日刊紙にっかんしコリエーレ・デラ・セラによると、１９日にち、イタリア北部ほくぶのドロミテ山脈さんみゃくの最高峰さいこうほうであるマルモラーダの海抜かいばつ２７００メートル地点ちてんで遺体いたい２体たいが発見はっけんされた。遺骨いこつはマルモラーダのケーブルカー管理職員かんりしょくいんが太陽熱たいようねつと光ひかりから氷河ひょうがを守まもるために覆おおった防水ぼうすいシートを片付かたづける過程かていで発見はっけんされた。

遺体いたいは１９１５年ねんから１９１８年ねんまでイタリア軍ぐんとオーストリア・ハンガリー帝国軍ていこくぐんの山岳戦さんがくせんに参戦さんせんしたコモ旅団所属りょだんしょぞくの歩兵ほへいということが分わかった。北部ほくぶトレント警察けいさつは「軍人ぐんじんの軍番ぐんばんのおかげで身元みもとを確認かくにんできた」とし「コモ旅団りょだんを象徴しょうちょうする白しろと青色あおいろの徽章きしょうも発見はっけんされた」と明あきらかにした。

夏なつの気温きおんがますます高たかくなるにつれ、他ほかのアルプスの氷河ひょうがと同様どうようにマルモラーダ氷河ひょうがも速はやいスピードで溶とけている。それによって爆発物発見件数ばくはつぶつはっけんけんすうも２０２１年ねん３４０件けん、２０２２年ねん７８５件けん、昨年さくねん１０３９件けんに増ふえている。最近さいきんでは、第だい１次世界大戦当時じせかいたいせんとうじに使つかわれた砲弾ほうだん５３個こが発見はっけんされ、爆弾処理専門家ばくだんしょりせんもんからが出動しゅつどうした。