日本新聞: 自民総裁選 28日の動き小泉氏が9月6日に立候補表明へ

自民党じみんとうの総裁そうさい選挙せんきょをめぐる28日にちの動うごきです。

小泉こいずみ氏しは、来週らいしゅう9月つき6日にちに記者きしゃ会見かいけんを開ひらき立候補りっこうほを表明ひょうめいすると発表はっぴょうしました。

立候補りっこうほを目指めざす議員ぎいんからも発言はつげんが相次あいつぎました。

小泉こいずみ氏し 9月つき6日にちに記者きしゃ会見かいけん立候補りっこうほ表明ひょうめいへ

小泉こいずみ進すすむ次郎じろう氏しは、来週らいしゅう9月つき6日にちに記者きしゃ会見かいけんを開ひらき立候補りっこうほを表明ひょうめいすると発表はっぴょうしました。

当初とうしょは、30日にちに記者きしゃ会見かいけんを行おこなうとしていましたが、台風たいふう10号ごうの状況じょうきょうを踏ふまえ変更へんこうしたとしています。

林はやし官房かんぼう長官ちょうかん「意向いこうを固かためつつある段階だんかい」

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは、28日にち午後ごご、VR＝バーチャルリアリティーを使つかって文化財ぶんかざいの記録きろくを残のこす技術ぎじゅつを開発かいはつしている都内とないの企業きぎょうを視察しさつしました。

このあと林りん氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「なかなかふだんの仕事しごとには潤うるおいがないので、右脳うのうを活性かっせい化かさせるという意味いみで本当ほんとうにすばらしいものを見みせていただいた。国くにと民間みんかんが一緒いっしょになって新あたらしい取り組とりくみが次々つぎつぎと出でてくるように後押あとおしする政策せいさくを進すすめることが重要じゅうようだ」と述のべました。

一方いっぽう、総裁そうさい選挙せんきょへの対応たいおうを問とわれ「意向いこうを固かためつつある段階だんかいで、輪郭りんかくが見みえてきたと思おもう」と述のべました。

茂木もぎ幹事かんじ長ちょう「来週らいしゅうには決断けつだんしたい」

茂木もぎ幹事かんじ長ちょうは、28日にち午後ごご、国会こっかい内ないで地元じもとの栃木とちぎ県連けんれん所属しょぞくの県議会けんぎかい議員ぎいん14人にんと面会めんかいしました。

この中なかで県連けんれんの幹事かんじ長ちょうを務つとめる木村きむら好文よしふみ氏しは「何なにが何なにでも総裁そうさい選挙せんきょに立候補りっこうほし、勝かっていただきたい。栃木とちぎ県民けんみんすべてが応援おうえんしている」と述のべ、総裁そうさい選挙せんきょへの立候補りっこうほを求もとめる要請ようせい書しょを手渡てわたしました。

これに対にたいし茂木もぎ氏しは「戦後せんごかつてない厳きびしい内外ないがいの課題かだいに直面ちょくめんする中なか、刷新さっしん感かんや課題かだい解決かいけつ力りょくのあるベストチームで実行じっこう力りょくを持もって結果けっかを出だしていくことが自民党じみんとうに求もとめられている。来週らいしゅうには覚悟かくごを持もった決断けつだんをさせていただきたい」と応おうじました。

このあと茂木もぎ氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「実行じっこう力りょくや経験けいけんがある私わたしに先頭せんとうに立たってほしいという非常ひじょうに強つよい思おもいをいただいた。栃木とちぎ県けんは、まだ総理そうり大臣だいじんを輩出はいしゅつしていないという思おもいもあるのだと思おもう。来週らいしゅうには決断けつだんしたい」と述のべました。

高市たかいち経済けいざい安保あんぽ相しょうに近ちかい議員ぎいん “来週らいしゅう後半こうはん以降いこうに記者きしゃ会見かいけんで調整ちょうせい”

高市たかいち経済けいざい安全あんぜん保障ほしょう担当たんとう大臣だいじんは、27日にち夜よる、都内とないでみずからに近ちかい議員ぎいんと会合かいごうを開ひらきました。

出席しゅっせきした議員ぎいんによりますと、この中なかでは立候補りっこうほを表明ひょうめいする時期じきについて、台風たいふう10号ごうの影響えいきょうやほかの議員ぎいんの動向どうこうを見極みきわめた上うえで来週らいしゅう後半こうはん以降いこうに記者きしゃ会見かいけんを行おこなう方向ほうこうで調整ちょうせいすることを確認かくにんし、掲かかげる政策せいさくについても意見いけん交換こうかんしたということです。

出席しゅっせき者しゃの1人にんは、記者きしゃ団だんに対にたいし「推薦すいせん人じんが確保かくほできていなければ表明ひょうめいの日程にっていの話はなしはしない。政策せいさくをさらに練り上ねりあげて記者きしゃ会見かいけんで骨子こっしを示しめしたい」と述のべました。

上川かみかわ外相がいしょう「光ひかりが見みえてきたような感かんじ」

上川かみかわ外務がいむ大臣だいじんは、議員ぎいん会館かいかんの事務所じむしょで、議員ぎいんらに電話でんわをかけて支持しじを求もとめたほか、外務省がいむしょうでイランの外相がいしょうとの電話でんわ会談かいだんを行おこないました。

上川かみかわ大臣だいじんは、外務省がいむしょうで記者きしゃ団だんに対にたいし、推薦すいせん人じん確保かくほの状況じょうきょうについて「長ながいトンネルを一生いっしょう懸命けんめい走はしってきたが、光ひかりが見みえてきたような感かんじがする。出口でぐちに向むかって体からだ当あたりでぶつかっている」と述のべました。

また「選択せんたく的てき夫婦ふうふ別姓べっせい」についてどのように考かんがえているか質問しつもんされたのに対にたいし「社会しゃかいの中なかで大おおきな課題かだいの一ひとつと認識にんしきしている。国民こくみん的てきな議論ぎろんが重要じゅうようで、検討けんとうを重かさねていくことが大事だいじだ。今いまは立候補りっこうほしていないので、これ以上いじょうのコメントはできない」と述のべるにとどめました。

女性じょせい議員ぎいんで作つくるグループが会合かいごう

女性じょせい活躍かつやくの推進すいしんを目指めざす自民党じみんとうの女性じょせい議員ぎいんで作つくるグループは、28日にちに国会こっかい内ないで会合かいごうを開ひらき、共同きょうどう代表だいひょうを務つとめる稲田いなだ幹事かんじ長ちょう代理だいりは、総裁そうさい選挙せんきょについて「女性じょせい活躍かつやくを大おおきなテーマにしてほしい」と述のべました。

そして、会合かいごうでは、立候補りっこうほする議員ぎいんに対にたいし、党とう所属しょぞくの国会こっかい議員ぎいんの割合わりあいを30％まで引き上ひきあげるとした党とうの目標もくひょうを達成たっせいするための具体ぐたい的てきな方策ほうさくをただす公開こうかいアンケートを行おこなうことを決きめました。

また、出席しゅっせき者しゃからは「複数ふくすうの女性じょせい議員ぎいんが総裁そうさい選挙せんきょに立候補りっこうほすべきだ」といった意見いけんも出だされました。

石破いしば元もと幹事かんじ長ちょう「世代せだい交代こうたいすぐできるとは思おもっていない」

石破いしば元もと幹事かんじ長ちょうは都内とないで講演こうえんし、党内とうないの一部いちぶから世代せだい交代こうたいを求もとめる声こえが挙あがっていることを念頭ねんとうに「信号しんごう機きが赤あかから青あおに変かわるように世代せだい交代こうたいがすぐできるとは思おもっていない。失敗しっぱいを次つぎの世代せだいに繰り返くりかえしてほしくないと思おもっており、どうしてこうなったか、どうすればそうならないかを伝つたえるのはわれわれの責任せきにんだ」と述のべ、総裁そうさいには一定いっていの政治せいじ経験けいけんが必要ひつようになるという考かんがえを示しめしました。

一方いっぽう、派閥はばつの政治せいじ資金しきんパーティーをめぐる問題もんだいで処分しょぶんを受うけた議員ぎいんを選挙せんきょで公認こうにんするかどうかについて「党とうの選挙せんきょ対策たいさく委員いいん会かいが公認こうにんするかどうか、選挙せんきょ区くでの支持しじがあるかをベースに議論ぎろんすることになっており、総裁そうさいが最初さいしょから『公認こうにんしないぞ』と言いったらみんな怖こわくてものを言いえない」と改あらためて説明せつめいしました。

また、28日にち午後ごご、静岡しずおか県けん函南かんなみ町まちを訪おとずれ、乳製品にゅうせいひんの工場こうじょうや販売はんばい所しょを視察しさつしました。

このあと地元じもとの酪農らくのう家かたちと意見いけん交換こうかんし、酪農らくのう家かの男性だんせいがウクライナ情勢じょうせいなどの影響えいきょうで飼料しりょう価格かかくが高騰こうとうしていることを念頭ねんとうに「酪農らくのうは厳きびしい状況じょうきょうに置おかれている。助たすけてほしい」と窮状きゅうじょうを訴うったえました。

これに対にたいし石破いしば氏しは「日本にっぽんの食料しょくりょう自給じきゅう率りつは38％しかない。国家こっかが存立そんりつするために食料しょくりょうは必要ひつようなことだ。もう一度もういちど、農業のうぎょうを国くにの根幹こんかんとし、その中なかに酪農らくのうを位置いちづけていきたい」と述のべ、酪農らくのうをはじめとした農林のうりん水産すいさん業ぎょうの振興しんこうに力ちからを入いれる考かんがえを示しめしました。

河野こうのデジタル相しょう「裏金うらがねと言いわれるなら国庫こっこに返納へんのうする」

河野こうのデジタル大臣だいじんはテレビ朝日てれびあさひの番組ばんぐみに出演しゅつえんし、収支しゅうし報告ほうこく書しょに不ふ記載きさいがあった議員ぎいんには不ふ記載きさい額がくと同額どうがくを返還へんかんするよう求もとめる考かんがえを示しめしていることについて「裏金うらがねと言いわれるなら国庫こっこに返納へんのうする。やると決きめれば議論ぎろんすればよい。少すくなくとも不ふ記載きさい額がくは手元てもとから返かえして問題もんだいを前まえに進すすめるべきだ」と述のべました。

その上うえで、旧きゅう安倍あべ派は出身しゅっしんの議員ぎいんから反論はんろんが出でていることについて「総裁そうさい選挙せんきょなので自民党じみんとうとして国民こくみんになるべく納得なっとくしていただけるやり方やりかたを議論ぎろんする必要ひつようがあり、議論ぎろんを内うち向むきにやるのはよくないのではないか」と述のべました。

また、27日にちに続つづいて党とう所属しょぞく議員ぎいんの事務所じむしょにあいさつ回あいさつまわりを行おこない、立候補りっこうほに必要ひつような推薦すいせん人じんの確保かくほに向むけた働はたらきかけを続つづけている議員ぎいんの事務所じむしょも訪おとずれました。

このうち上川かみかわ外務がいむ大臣だいじんの事務所じむしょでは上川かみかわ氏しから「私わたしも志こころざしを持もっていますのでよろしくお願おねがいします」と声こえをかけられ、河野こうの氏しも「頑張がんばって下ください」と応おうじていました。

加藤かとう元もと官房かんぼう長官ちょうかんの事務所じむしょでは加藤かとう氏しから「頑張がんばって下ください」と激励げきれいを受うけていました。

小林こばやし氏し「『脱だつ派閥はばつ選挙せんきょ』のチャレンジャー」

小林こばやし鷹たか之の氏しは、党とう本部ほんぶで会合かいごうに出席しゅっせきしたあと記者きしゃ団だんに対にたいし、総裁そうさい選挙せんきょで掲かかげる政策せいさくの準備じゅんび状況じょうきょうについて「頭あたまの中なかには大おおきな政策せいさくはあり、しっかりと責任せきにんある形かたちで公表こうひょうできるよう同僚どうりょう議員ぎいんと精査せいさをしている」と述のべました。

また旧きゅう派閥はばつとの関かかわり方かたについて「今回こんかい『脱だつ派閥はばつ選挙せんきょ』と申し上もうしあげている。チャレンジャーという立場たちばなので、旧きゅう派閥はばつにこだわらず1人にんでも多おおくの議員ぎいんや党員とういんに自分じぶんの存在そんざいと考え方かんがえかたを知しっていただき、支援しえんを依頼いらいしていく姿勢しせいに変かわりはない」と述のべました。

旧きゅう安倍あべ派は出身しゅっしん中堅ちゅうけん・若手わかて都内とないで研修けんしゅう会かいと会合かいごう

自民党じみんとうの旧きゅう安倍あべ派は出身しゅっしんの中堅ちゅうけん・若手わかて議員ぎいんが、東京とうきょう都内とないで研修けんしゅう会かいを開ひらき、福田ふくだ達夫たつお・元もと総務そうむ会長かいちょうらおよそ20人にんが参加さんかしました。

旧きゅう安倍あべ派はは解散かいさんすることを決きめていますが、例年れいねん夏なつに研修けんしゅう会かいを開ひらいてきたことから衆議院しゅうぎいん・当選とうせん4回かい以下いかの中堅ちゅうけん・若手わかて議員ぎいんが独自どくじに企画きかくし、政治せいじ学がくが専門せんもんの大学だいがく教授きょうじゅが政権せいけん交代こうたいや総裁そうさい選挙せんきょの歴史れきしなどをテーマに講演こうえんを行おこなったということです。