イラクの首都しゅとバグダッドからアラブ首長国連邦しゅちょうこくれんぽう（ＵＡＥ）ドバイに到着とうちゃくしたイラク航空こうくうの便びんで、クマが貨物室かもつしつのクレートから脱走だっそうする騒さわぎがあり、運航うんこうに遅おくれが出でたとして同航空どうこうくうが謝罪しゃざいした。

ハプニングが起おこしきたのは４日よっか。「貨物室かもつしつのクマのために」バグダッドへ戻もどる便びんが１時間以上遅じかんいじょうおくれたと訴うったえる男性乗客だんせいじょうきゃくの動画どうががＳＮＳに出回でまわったことを受うけ、イラク航空こうくうが５日いつかに謝罪しゃざいした。

別べつの動画どうがには、貨物室内かもつしつないでクレートの外そとに出でて歩あるき回まわる赤あかちゃんグマと、そのクマをなだめようとする人ひとの姿すがたが映うつっている。

イラク航空こうくうによると、クマはドバイの専門せんもんチームが鎮静剤ちんせいざいで落おち着つかせて同機どうきから降おろした。

クマはドバイ空港くうこうに到着とうちゃくした際さいにクレートから脱走だっそうしたと同社どうしゃは述のべ、「当社とうしゃの管理かんりが及およばない理由りゆうのため」だったと説明せつめい。「クマは国際的こくさいてきな動物福祉どうぶつふくしガイドラインに沿そって輸送ゆそうされていた」と強調きょうちょうしている。

クマを同機どうきから降おろした後あと、機内きないを点検てんけんして損傷そんしょうがないことを確認かくにんし、同機どうきはバグダッドに向むけて出発しゅっぱつした。

クマがＵＡＥに輸送ゆそうされた理由りゆうや、鎮静剤ちんせいざいを投与とうよされて同機どうきから降おろされた後ごの健康状態けんこうじょうたいについて、イラク航空こうくうは明あきらかにしていない。

イラク運輸省うんゆしょうは７日なのか、ＣＮＮの取材しゅざいに対たいし、同機どうきには絶滅危惧種ぜつめつきぐしゅのクマ２頭とうが乗のせられていたことを明あきらかにした。このうち１頭とうがおりから脱走だっそうしたために、ドバイ空港くうこうの担当者たんとうしゃがやむなく鎮静剤ちんせいざいを投与とうよしたと説明せつめいしている。

イラク首相府しゅしょうふは６日むいか、運輸省うんゆしょうに対たいしてクマの脱走だっそうに関かんする調査ちょうさを指示しじしたと発表はっぴょうした。