記録的な猛暑が続くヨーロッパでは、7月から8月にかけてギリシャやイタリアなど各地で山火事が相次いでいます。
このうち、スペイン領のカナリア諸島、テネリフェ島では、8月15日ごろ北部の国立公園で発生した山火事の勢いがとまらず、現地の当局によりますと19日の午後までに2万6000人以上が避難しました。
この火事で、これまでにおよそ5000ヘクタールが焼失したということです。
カナリア諸島では7月も別の島で大規模な山火事があったばかりですが、地元では今回の火事はカナリア諸島としてはかつてない規模の大きさだと不安の声があがっています。
アフリカ北西部の沖合にあるカナリア諸島は「大西洋のハワイ」と呼ばれることもある世界的な観光地で、夏休みのこの時期多くの観光客が訪れています。
ロイター通信によりますと、ビーチリゾートなど島の主力の観光地は今のところ被害は受けておらず、2つの空港業務も通常通り行われているということです。
ことし世界各地で猛暑や乾燥のなか、山火事が相次ぎハワイのマウイ島では110人以上が死亡する大きな被害となっています。