警察によりますと、14日午後10時ごろ、常陸大宮市の住宅で「強盗に遭いました」などとこの家に1人で住む90歳の女性の親族から警察に通報がありました。
警察によりますと、女性が寝室で寝ていたところ2人組の男が押し入り、「この野郎、静かにしろ」などと脅して粘着テープで女性の口をふさぎ、手足を縛ったあと、家の中を物色して逃走しました。
女性は自力でテープをはがして近くに住む親族に助けを求め、女性にけがはなかったということです。
警察が強盗事件として2人組の行方を捜していますが、その後の調べで現金およそ3000円が奪われていたことがわかったということです。
現場は常陸大宮市の北部の、住宅が点在する山あいの地域です。
「動くな 殺すぞ」などと脅され
事件があった住宅には2人組が押し入り室内を物色した痕跡があちこちに見られました。
NHKは15日午後、女性の家族の許可を得て住宅の内部を取材しました。
当時、女性がいた寝室は、たんすの引き出しが乱雑に開けられていて、中に入っていた衣服などが大量に部屋の中に散乱していました。
一方、住宅の通用口ではドアのガラス窓のうち取っ手の近くの一部が割れている様子も見られました。
家族が女性から聞いた話によりますと、14日夜遅く、1人で寝室のベッドで寝ていたところ、突然、2人組が現れ。「動くな、殺すぞ」などと脅され手足をテープで縛られたということです。
部屋の明かりはつけず懐中電灯のようなもので手元を照らしながら物色していて、女性からは顔は見えなかったということです。
2人組が去ったあと、女性は自力でテープをほどくことができたということで、手足をテープで圧迫されたため念のため医療機関を受診しましたがけがはありませんでした。