教員きょういん採用さいよう試験しけん前倒まえだおし きょう「標準ひょうじゅん日び」10以上いじょうの自治体じちたいで1次じ試験しけん

2023年度ねんどに採用さいようされた公立こうりつ学校がっこうの教員きょういんの採用さいよう倍率ばいりつは3.4倍ばいと過去かこ最低さいていとなり、なかでも小学校しょうがっこうは2.3倍ばいと5年ねん連続れんぞくで過去かこ最低さいていとなっています。

文部もんぶ科学かがく省しょうは、政府せいふのルールでは民間みんかん企業きぎょうの採用さいよう面接めんせつは6月つきから開始かいしとなっていることを踏ふまえ、例年れいねん7月つきごろに行おこなわれていた教員きょういん採用さいよう試験しけんを1か月かげつほど前倒まえだおしするため、今年度こんねんどから試験しけんを実施じっしする日ひの目安めやすとなる「標準ひょうじゅん日び」を設もうけ、6月つき16日にちとしています。

文部もんぶ科学かがく省しょうが都道とどう府県ふけんや政令市せいれいしなど68の自治体じちたいの試験しけん日程にっていを調しらべたところ、今年度こんねんどは半数はんすう以上いじょうの36自治体じちたいが標準ひょうじゅん日びかそれより前まえの実施じっしとなっていて、試験しけん日びの前倒まえだおしが進すすんでいます。

この週末しゅうまつも各地かくちで試験しけんが行おこなわれ、「標準ひょうじゅん日び」の6月つき16日にちは、北海道ほっかいどうや札幌さっぽろ市し、滋賀しが県けんのほか、九州きゅうしゅうの8県けん3市しなど、10以上いじょうの自治体じちたいで1次じ試験しけんが実施じっしされます。

文部もんぶ科学かがく省しょうは、深刻しんこくな教員きょういん不足ふそくの解消かいしょうに向むけもう一段いちだんの対応たいおうが必要ひつようだとして、来年度らいねんどの「標準ひょうじゅん日び」を民間みんかん企業きぎょうの採用さいよう面接めんせつの開始かいし日びより早はやい5月つき11日にちにし、さらなる前倒まえだおしを全国ぜんこくに要請ようせいしています。

前倒まえだおしした今年度こんねんども過去かこ最低さいていの出願しゅつがん倍率ばいりつになっている自治体じちたいもあり、文部もんぶ科学かがく省しょうは「今年度こんねんどの状況じょうきょうを分析ぶんせきするなどして、前倒まえだおしの効果こうかについても検証けんしょうしていきたい」としています。