安倍あべ派は会計かいけい責任せきにん者しゃ キックバック “ある幹部かんぶが再開さいかい求もとめた”

安倍あべ派は「清和せいわ政策せいさく研究けんきゅう会かい」の会計かいけい責任せきにん者しゃ、松本まつもと淳あつし一郎いちろう被告ひこく（76）は、おととしまでの5年間ねんかんで、あわせておよそ6億おく7500万まん円えんのパーティー収入しゅうにゅうなどを派閥はばつの政治せいじ資金しきん収支しゅうし報告ほうこく書しょに記載きさいしなかったとして政治せいじ資金しきん規正きせい法ほう違反いはんの虚偽きょぎ記載きさいの罪つみに問とわれていて、先月せんげつの初はつ公判こうはんで起訴きそされた内容ないようを大筋おおすじで認みとめています。

18日にちの裁判さいばんでは被告ひこく人じん質問しつもんが行おこなわれ、この中なかでおととし、当時とうじの安倍あべ会長かいちょうの指示しじでいったんは中止ちゅうしする方針ほうしんが示しめされたキックバックが再開さいかいした経緯けいいについて、松本まつもと・会計かいけい責任せきにん者しゃは、「2022年ねん7月末げつまつ、ある幹部かんぶが『ある議員ぎいんが還付かんぷをしてほしいと言いっている』と申し出もうしでた。私わたしは塩谷しおや会長かいちょう代理だいりに相談そうだんして、幹部かんぶを集あつめていただきたいとお願おねがいし、下村しもむらさん、西村にしむらさん、世よ耕たがやさん、塩谷しおやさんが集あつまって話し合はなしあいが持もたれた。いろいろな議論ぎろんがあったが方向ほうこう性せいとして、還付かんぷはしようということになった」と明あきらかにしました。

弁護士べんごしは、「ある幹部かんぶ」が誰だれかについて質問しつもんせず、松本まつもと会計かいけい責任せきにん者しゃも名前なまえは言いいませんでした。

《被告ひこく人じん質問しつもん》

ノルマ「会長かいちょうが『これで行いけ』と指示しじ」

松本まつもと・会計かいけい責任せきにん者しゃは18日にち行おこなわれた被告ひこく人じん質問しつもんで、2019年ねんの派閥はばつの政治せいじ資金しきんパーティーについて、「ノルマをどれくらいにしたらいいか私わたしが決きめて会長かいちょうに説明せつめいした。会長かいちょうがご覧ごらんになって、『これで行いけ』と指示しじが出でてから、ノルマ分ぶんについて連絡れんらくをした」と述のべました。

キックバック「時期じき経たつと入金にゅうきん状況じょうきょう分わかる 資料しりょうを会長かいちょうに説明せつめい」

2019年ねんの政治せいじ資金しきんパーティー収入しゅうにゅうのキックバックについて尋たずねられ、「パーティーが終おわって時期じきが経たつと入金にゅうきん状況じょうきょうが分わかるので、それをもとに資料しりょうを作成さくせいして会長かいちょうに説明せつめいした。これでいいとゴーサインが出でてから具体ぐたい的てきな作業さぎょうをした」と述のべました。

「安倍あべ会長かいちょうに呼よばれ『やめた方ほうがよい』という話はなし出でた」

「2022年ねん3月つきごろに当時とうじの安倍あべ会長かいちょうに呼よばれ、還付かんぷについて今いまのやり方やりかたにいろいろ問題もんだいがあるんじゃないかと言いわれた。会長かいちょうの指示しじで幹部かんぶを集あつめてもらった」と話はなしました。

そして、キックバックをやめる方針ほうしんを決きめたその後そのごの会合かいごうについて、「4月つき初はじめに塩谷しおや先生せんせい、下村しもむら先生せんせい、西村にしむら先生せんせい、世よ耕こう先生せんせい、それと私わたしがでた。安倍あべ会長かいちょうもいた。安倍あべ会長かいちょうから、『今いまの還付かんぷのしかたに問題もんだい点てんがある。やめた方ほうがよい』という話はなしが出でた。還付かんぷをやめるという結論けつろんが出でた」と述のべました。

キックバック「ある幹部かんぶが再開さいかい求もとめた」

松本まつもと・会計かいけい責任せきにん者しゃは18日にち行おこなわれた被告ひこく人じん質問しつもんで、「2022年ねん7月末げつまつある幹部かんぶが『ある議員ぎいんが還付かんぷをしてほしいと言いっている』と申し出もうしでた。だから私わたしは塩谷しおや会長かいちょう代理だいりに相談そうだんして、幹部かんぶを集あつめていただきたいとお願おねがいした。下村しもむらさん、西村にしむらさん、世よ耕たがやさん、塩谷しおやさんが集あつまり、私わたしも同席どうせきして話し合はなしあいが持もたれた。方向ほうこう性せいとして、還付かんぷはしようということになった」と述のべました。

弁護士べんごしは、「ある幹部かんぶ」が誰だれかについて質問しつもんせず、松本まつもと被告ひこくも名前なまえは言いいませんでした。

傍聴ぼうちょうした人ひと「誠実せいじつに対応たいおうしている印象いんしょう」

裁判さいばんを傍聴ぼうちょうした都内とないに住すむ69歳さいの男性だんせいは、「本人ほんにんの口くちから何なにが話はなされるのか、当事者とうじしゃはどういう思おもいだったのかを聞きければと思おもい傍聴ぼうちょうしました。質問しつもんに誠実せいじつに対応たいおうしている印象いんしょうを受うけました。政治せいじの変わり目かわりめが来きていると感かんじました」と話はなしていました。