徳島県那賀町の山奥を流れる渓流「釜ケ谷(かまがたに)川」で、背中が海水魚サバのようなまだら模様の謎の魚が相次いで見つかっています。釣り人に「カワサバ」と呼ばれていましたが、県立博物館が調べた結果、渓流魚のイワナとアマゴの交雑個体と判明しました。外部から持ち込まれたイワナが人の手で放流され、もともとすむアマゴとの交雑が起きた可能性が高いということです。
釜ケ谷川は、県南部を流れる那賀川水系の上流域にあたります。昨春、徳島市の会社員、古川学さん(45)は徳島の地方名で「アメゴ」と呼ばれるアマゴ釣りに出かけ、体長15センチほどのカワサバ2匹を釣り上げました。現地では3年ほど前から釣れるようになったということです。