23
年前に
和歌山市で
起きた
毒物カレー事件で
死刑が
確定した
林真須美死刑囚が、
再審=
裁判の
やり直しを
求めて
最高裁にしていた
特別抗告を
取り下げ、
再審が
認められないことが
確定しました。
一方、
林死刑囚は5
月、
和歌山地方裁判所に
新たに
再審を
申し立てていて、
今後は
地裁での
審理に
一本化されることになります。
林真須美死刑囚(59)は、平成10年、和歌山市の夏祭りの会場でカレーライスを食べた4人が死亡し、63人がヒ素中毒の被害を受けた毒物カレー事件で、殺人などの罪で死刑が確定しましたが、無実を訴えて再審を求めていました。
弁護団がカレーに混入されたヒ素と林死刑囚の自宅などにあったヒ素は、含まれている不純物が異なるなどとする鑑定結果を新たな証拠として提出しましたが、和歌山地裁と大阪高裁では再審は認められませんでした。
これに対して死刑囚側が特別抗告していましたが、最高裁によりますと、今月20日付けで本人が取り下げたということで、これにより今回、再審が認められないことが確定しました。
一方、林死刑囚は5月、別の弁護士に依頼し、和歌山地裁に新たな再審を申し立てていて、今後は地裁での審理に一本化されることになります。