G7サミット各国首脳らが原爆資料館で記帳した内容を公表 - Easy News

外務省がいむしょうは、広島ひろしま市しの原爆げんばく資料しりょう館かんを訪おとずれたG7の首脳しゅのうらが芳名ほうめい録ろくに記帳きちょうした内容ないようを公表こうひょうしました。

G7の首脳しゅのうらは広島ひろしまサミット初日しょにちの19日にち、広島ひろしま市し中なか区くの原爆げんばく資料しりょう館かんをそろって訪おとずれ芳名ほうめい録ろくに記帳きちょうしました。

外務省がいむしょうは20日にち、首脳しゅのうらが記帳きちょうした内容ないようを公表こうひょうしました。

それによりますと、

▽岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「歴史れきしに残のこるG7サミットの機会きかいに議長ぎちょうとして各国かっこく首脳しゅのうと共とともに『核兵器かくへいきのない世界せかい』をめざすためにここに集つどう」。

▽フランスのマクロン大統領だいとうりょうは「感情かんじょうと共感きょうかんの念ねんをもって広島ひろしまで犠牲ぎせいとなった方々かたがたを追悼ついとうする責務せきむに貢献こうけんし、平和へいわのために行動こうどうすることだけが、私わたしたちに課かせられた使命しめいです」。

▽アメリカのバイデン大統領だいとうりょうは「この資料しりょう館かんで語かたられる物語ものがたりが、平和へいわな未来みらいを築きずくことへの私わたしたち全員ぜんいんの義務ぎむを思い出おもいださせてくれますように。世界せかいから核兵器かくへいきを最終さいしゅう的てきに、そして、永久えいきゅうになくせる日ひに向むけて、共ともに進すすんでいきましょう。信念しんねんを貫つらぬきましょう！」と記帳きちょうしました。

▽カナダのトルドー首相しゅしょうは「多数たすうの犠牲ぎせいになった命いのち、被爆ひばく者しゃの声こえにならない悲嘆ひたん、広島ひろしまと長崎ながさきの人々ひとびとの計はかり知しれない苦悩くのうに、カナダは厳粛げんしゅくなる弔慰ちょういと敬意けいいを表あらわします。貴方あなたの体験たいけんは我々われわれの心こころに永遠えいえんに刻きざまれることでしょう」。

▽ドイツのショルツ首相しゅしょうは「この場所ばしょは、想像そうぞうを絶ぜっする苦くるしみを思い起おもいおこさせる。私わたしたちは今日きょうここでパートナーたちとともに、この上うえなく強つよい決意けついで平和へいわと自由じゆうを守まもっていくとの約束やくそくを新あらたにする。核かくの戦争せんそうは決けっして再ふたたび繰り返くりかえされてはならない」。

▽イタリアのメローニ首相しゅしょうは「本日ほんじつ、少すこし立ち止たちどまり、祈いのりを捧ささげましょう。本日ほんじつ、闇やみが凌駕りょうが（りょうが）するものは何なにもないということを覚おぼえておきましょう。本日ほんじつ、過去かこを思い起おもいおこして、希望きぼうに満みちた未来みらいを共ともに描えがきましょう」。

▽イギリスのスナク首相しゅしょうは「シェイクスピアは、『悲かなしみを言葉ことばに出だせ』と説といている。しかし、原爆げんばくの閃光せんこうに照てらされ、言葉ことばは通つうじない。広島ひろしまと長崎ながさきの人々ひとびとの恐怖きょうふと苦くるしみは、どんな言葉ことばを用もちいても言い表いいあらわすことができない。しかし、私わたしたちが、心こころと魂たましいを込こめて言いえることは、繰り返くりかえさないということだ」と記帳きちょうしました。

▽EUのミシェル大統領だいとうりょうは「80年ねん近ちかく前まえ、この地ちは大おおいなる悲劇ひげきに見舞みまわれました。このことは、われわれG7が実際じっさい何なにを守まもろうとしているのか、なぜそれを守まもりたいのか、改あらためて思い起おもいおこさせます。それは、平和へいわと自由じゆう。なぜならば、それらは人類じんるいが最もっとも渇望かつぼうするものだからです」。

▽フォンデアライエン委員いいん長ちょうは「広島ひろしまで起おきたことは、今いまなお人類じんるいを苦くるしめています。これは戦争せんそうがもたらす重おもい代償だいしょうと、平和へいわを守まもり堅持けんじするというわれわれの終おわりなき義務ぎむをはっきりと思い起おもいおこさせるものです」と記帳きちょうしました。

原爆げんばく資料しりょう館かんでは、各国かっこくの首脳しゅのうなどが訪問ほうもんした際さいにメッセージを記しるす芳名ほうめい録ろくに記帳きちょうすることが慣例かんれいとなっています。