北朝鮮のキム・ジョンウン(
金正恩)
総書記が、
おととし1
月の
朝鮮労働党大会で
打ち出した「
国防5
か年計画」には、
初めてと
なる軍事偵察衛星の
開発が
盛り込まれています。
これに基づいて、北朝鮮は去年の2月と3月、ピョンヤン郊外からICBM=大陸間弾道ミサイル級の弾道ミサイルを1発ずつ発射し、いずれも「偵察衛星の開発のための重要な実験を行った」と発表しました。
また、この年の3月には、キム総書記が国家宇宙開発局と「ソヘ(西海)衛星発射場」を相次いで視察し、今後、多くの偵察衛星を軌道に乗せると強調しました。
さらに北朝鮮は、去年12月にも「ソヘ衛星発射場」から準中距離弾道ミサイル2発を発射して、偵察衛星の開発に向けた「最終段階の実験」を行ったと発表し、国家宇宙開発局が、ことし4月までに「軍事偵察衛星1号機の準備を終える」と明らかにしました。
そして4月18日、キム総書記は国家宇宙開発局を再び視察し、軍事偵察衛星1号機が完成したとして、計画された期間内に打ち上げられるよう最終準備を急ぐ方針を示します。
さらに、アメリカの研究グループが衛星写真の分析から「ソヘ衛星発射場」で固定式発射台の近くにクレーンが設置され改修工事が進められていると指摘する中、5月16日、搭載準備が完了したとする軍事偵察衛星1号機を、キム総書記が視察し、今後の行動計画を承認していました。