中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで、中心の東側560キロ以内と西側440キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風は鹿児島県の奄美地方に接近し、沖縄地方や鹿児島県の広い範囲が台風の強風域に入っていて、海上は猛烈なしけとなっています。台風はこのあとも東寄りに進み、2日は沖縄地方と奄美地方で非常に強い風が吹き、海上は猛烈なしけが続くと予想されています。
気象庁は強風や高波、土砂災害などに十分注意するよう呼びかけています。
高知県では「線状降水帯」が発生して非常に激しい雨が同じ場所に降り続いていて、気象庁は2日午前8時すぎ、「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。 午前8時半までの1時間には、 ▽高知県土佐清水市で77ミリの非常に激しい雨を観測したほか ▽高知市で43ミリの激しい雨が降りました。 命に危険が及ぶ土砂災害や川の氾濫の危険性が急激に高まっているため、厳重に警戒し、安全を確保してください。 高知県以外の各地でも雨雲が発達していて、午前8時半までの1時間には三重県の熊野市新鹿で38ミリの激しい雨を観測しました。 これまでの雨で高知県と徳島県、愛媛県それに宮崎県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
▽四国に加え、中国地方と近畿ではこれから夜にかけて、 ▽東海では午後から3日にかけて、発達した積乱雲が次々と連なる「線状降水帯」が発生して雨量が増え、災害の危険度が急激に高まる可能性があります。 3日朝までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで ▽東海と四国で350ミリ ▽近畿で300ミリ ▽関東甲信で250ミリ ▽北陸で180ミリ ▽中国地方と九州北部、伊豆諸島、新潟県で150ミリ ▽東北と九州南部で120ミリなどと予想されています。 さらに4日の朝までの24時間には ▽伊豆諸島で100ミリから150ミリ ▽関東甲信で50ミリから100ミリの雨が降る見込みです。 気象庁は土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に警戒するよう呼びかけています。自治体からの避難の情報に注意し、状況が悪化する前に安全な場所に避難するよう心がけてください。
【ライブカメラ】各地のいまの様子
【リアルタイムデータ】雨や風の状況
高知県で「線状降水帯」安全確保を
今後の見通し