アメリカのバイデン
大統領は11
日、
宇宙空間を
飛行しながら
天体観測を
行う次世代の
宇宙望遠鏡「ジェームズ・ウェッブ
宇宙望遠鏡」が、
打ち上げ
後初めて観測した、
これまでで
最も遠い宇宙を
撮影したとされる
精細な
画像を
公開しました。
「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」は、NASA=アメリカ航空宇宙局やESA=ヨーロッパ宇宙機関などが、共同で開発した次世代の宇宙望遠鏡で、去年12月に打ち上げられ地球から、およそ150万キロ離れた軌道で観測を行っています。
11日、バイデン大統領はホワイトハウスで行われた会見で、この望遠鏡が初めて観測した宇宙の画像を公開しました。
公開されたのは、数十億光年離れた銀河団を赤外線カメラで撮影した画像で、中には130億光年以上離れている天体も含まれています。
NASAは「これまでで最も遠く、精細な宇宙の赤外線画像だ」としています。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、20年以上の歳月と1兆円を超える費用がかかった巨大科学プロジェクトで、これまでの宇宙望遠鏡に比べ、より遠く、暗い天体が観測できるようになると期待されています。
宇宙の誕生から2億年後に輝き始めたとされる「ファーストスター」や、最初期の銀河を探し、その成り立ちを解明することなどが主な目的で、NASAは12日、これ以外にも初めての観測で得られた画像を公開する予定です。