そのうえで安倍あべ氏しについて「憲政けんせい史上しじょう最長さいちょうの8年ねん8か月かげつにわたり、卓越たくえつしたリーダーシップと実行じっこう力りょくをもって総理そうり大臣だいじんの重責じゅうせきを担にない、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいからの復興ふっこうや日本にっぽん経済けいざいの再生さいせい、日にち米べい関係かんけいを基軸きじくとした外交がいこうの展開てんかいなどさまざまな分野ぶんやで実績じっせきを残のこすなど、その功績こうせきはすばらしいものがある」と述のべました。

また「外国がいこくの首脳しゅのうを含ふくむ国際こくさい社会しゃかいから極きわめて高たかい評価ひょうかを受うけており、民主みんしゅ主義しゅぎの根幹こんかんである選挙せんきょが行おこなわれている中なか、突然とつぜんの蛮行ばんこうで逝去せいきょされたことに対にたいして、国くにの内外ないがいから幅広はばひろく哀悼あいとうや追悼ついとうの意いが寄よせられている」と述のべました。

そして「こうした点てんを勘案かんあんし、この秋あきに『国葬こくそう儀ぎ』の形式けいしきで、安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんの葬儀そうぎを行おこなうこととする」と表明ひょうめいしました。

さらに岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんを追悼ついとうするとともに、わが国わがくには暴力ぼうりょくに屈くっせず民主みんしゅ主義しゅぎを断固だんことして守り抜まもりぬくという決意けついを示しめしていく。合あわせて、活力かつりょくにあふれた日本にっぽんを受け継うけつぎ未来みらいを切きりひらいていくという気持きもちを世界せかいに示しめしていきたい」と述のべました。

政府せいふは、今回こんかいも全額ぜんがくを国費こくひで支出ししゅつすることを検討けんとうしていますが具体ぐたい的てきな規模きぼや費用ひようの負担ふたん方法ほうほうは閣議かくぎで決定けっていするとしています。

近年きんねんでは総理そうり大臣だいじん経験けいけん者しゃの葬儀そうぎは内閣ないかくと所属しょぞくする政党せいとうなどによる「合同ごうどう葬そう」が主流しゅりゅうで、最近さいきんではおととし10月つきに中曽根なかそね康弘やすひろ・元もと総理そうり大臣だいじんの「合同ごうどう葬そう」が東京とうきょう都内とないで行おこなわれました。

また昭和しょうわ50年ねんには佐藤さとう栄作えいさく・元もと総理そうり大臣だいじんの葬儀そうぎが、内閣ないかくと自民党じみんとう、それに国民こくみん有志ゆうしが共同きょうどうで費用ひようを支出ししゅつする「国民こくみん葬そう」の形かたちで行おこなわれました。