サハリン2 「日本企業の権益を守る」

そのうえで「『サハリン2』は日本の電力やガスの安定供給の観点からも重要なプロジェクトだ。大統領令によってLNG=液化天然ガスの輸入が直ちに止まるわけではないが、日本の企業の権益を守りLNGの安定供給が確保できるよう、官民で一体で対応したい」と述べました。
そのうえで「政府として数字ありきで議論はしない。NATO=北大西洋条約機構の加盟国が、防衛費の目標としているGDP=国内総生産の2%という数字を念頭に置きながら、わが国として、5年かけて防衛力を抜本的に強化していく。国民の命や暮らしを守るために何が必要なのか具体的に、現実的に積み上げていかなければならない。現実的、具体的な議論を行わなければならないことを念頭に、年末に向けてしっかり進めていきたい」と述べました。
また、記者団が「国費を支出するにあたって国会審議は必要か」と質問したのに対し「国の儀式を内閣が行うことは、内閣府設置法に内閣府の所掌事務として明記されている。国の儀式として行う『国葬儀』については、閣議決定を根拠として行政が国を代表して行いうるもので、内閣法制局ともしっかり調整したうえで政府として判断している」と述べました。
▼福井県にある ◇高浜原発3号機と4号機、 ◇大飯原発3号機と4号機、 ◇美浜原発3号機、 ▼愛媛県の ◇伊方原発3号機、 ▼佐賀県の ◇玄海原発3号機、 ▼鹿児島県の ◇川内原発1号機と2号機だということです。
そのうえで「今、国の内外に有事と言っていいほど、歴史を画するような課題が山積しており、こうした状況の中では何よりも与党の結束が大事だ。『適材適所』ぐらいは頭にあるが、それ以上具体的なものは今はまだ決まっていない」と述べました。
さらに、国家安全保障戦略などの策定に向けた議論を加速させ、5年以内の防衛力の抜本的強化の具体化を行うとしたほか、来年広島で開催されるG7サミット=主要7か国首脳会議の事務局をあす設置し着実に準備を進める考えを示しました。
そして、5兆5000億円の予備費を機動的に活用しながら、切れ目なく対策を行っていくと強調しました。
そして「これらが実現されれば、過去3年間と比べ、最大の供給力確保を実現できる。政府の責任であらゆる方策を講じ、この冬のみならず、将来にわたって電力の安定供給が確保できるよう全力で取り組む」と述べました。
また国民に対しては、手指消毒や室内で会話するときのマスク着用、冷房でこもりがちになる室内・飲食店内での十分な換気といった基本的な感染対策を徹底するよう協力を呼びかけました。
具体的には、現在、60歳以上の人や18歳以上で基礎疾患がある人に行っている4回目のワクチン接種について、厚生労働省の審議会に諮ったうえで、すべての医療従事者と高齢者施設のスタッフなどおよそ800万人にも対象範囲を拡大し、来週以降、接種を進めることを表明しました。 また、3回目の接種を終えていない若い世代に対し、感染拡大を踏まえて接種を受けるよう呼びかけました。
そして、新たな行動制限を行うことは現時点では考えていないとする一方、社会経済活動と感染拡大防止の両立を維持するため、世代ごとにメリハリの効いた感染対策をさらに徹底する考えを示しました。
そのうえで、安倍氏について「憲政史上最長の8年8か月にわたり、卓越したリーダーシップと実行力をもって総理大臣の重責を担い、東日本大震災からの復興や日本経済の再生、日米関係を基軸とした外交の展開などさまざまな分野で実績を残すなど、その功績はすばらしいものがある」と述べました。 また「外国の首脳を含む国際社会から極めて高い評価を受けており、民主主義の根幹である選挙が行われている中、突然の蛮行で逝去されたことに対して、国の内外から幅広く哀悼や追悼の意が寄せられている」と述べました。 そして「こうした点を勘案し、この秋に『国葬儀』の形式で、安倍元総理大臣の葬儀を行うこととする」と表明しました。 さらに岸田総理大臣は「安倍元総理大臣を追悼するとともに、わが国は暴力に屈せず民主主義を断固として守り抜くという決意を示していく。合わせて、活力にあふれた日本を受け継ぎ未来を切りひらいていくという気持ちを世界に示していきたい」と述べました。 戦後、総理大臣経験者の「国葬」は、昭和42年に亡くなった吉田茂・元総理大臣以来、2人目となります。
防衛費の増額「数字ありきで議論しない」
安倍元首相の国葬 全額を国費で
4回目接種「障害者施設の職員などにも拡大が大事」
原発再稼働「安全性が大前提」
新型コロナ 水際対策「強化は具体的には考えていない」
成し遂げたいこと「日本の経済を再生し、持続可能なものに」
銃撃事件「率直に言って警備態勢に問題があった」
内閣改造や党役員人事「まだ何も決めていない」
憲法改正「より議論が活発化されることを期待」
「必要な財政出動はちゅうちょしてはならない」
外交・安全保障 先頭に立って首脳外交を進める
物価高騰 ポイント付与する新たな支援制度
最大9基の原発稼働を進めるよう指示
夏の電力 安定供給の見通し
主要な駅や空港 100か所以上に「臨時の無料検査拠点」を整備
4回目接種 医療従事者と高齢者施設のスタッフなどに拡大
「新たな行動制限は現時点では考えていない」
安倍元首相 「国葬」の方針を表明