その後そのご、共同きょうどう声明せいめいを取とりまとめて協調きょうちょうをアピールするのが通例つうれいです。

初日しょにちの15日にちは世界せかい的てきなインフレへの対応たいおうなどについて議論ぎろんしましたが、この中なかで欧米おうべい各国かっこくや日本にっぽんとロシアとで主張しゅちょうが対立たいりつしたことが明あきらかになりました。

出席しゅっせきした鈴木すずき財務ざいむ大臣だいじんは15日にち、記者きしゃ団だんに対にたいし、ロシアによるウクライナ侵攻しんこうによって世界せかい経済けいざいが困難こんなんに直面ちょくめんしているなどとしてG7各国かっこくとともにロシアを厳きびしく非難ひなんしたことを明あきらかにしました。

これに対にたいしロシアはインフレの要因よういんは欧米おうべい各国かっこくによる経済けいざい制裁せいさいにあるとこれまでの主張しゅちょうを続つづけたということです。

これについて、ロシア国防省こくぼうしょうのコナシェンコフ報道ほうどう官かんは15日にち「ロシアは、外国がいこくに食料しょくりょうを輸送ゆそうする手段しゅだんを確保かくほするとともに、輸送ゆそうルートが、ウクライナへの兵器へいき供与きょうよに利用りようされないようにすることを提案ていあんした」と述のべました。

そして「ロシアの提案ていあんは大だい部分ぶぶんが支持しじされていて、合意ごうい文書ぶんしょの起草きそう作業さぎょうはまもなく完了かんりょうする」と述のべ、食料しょくりょうを輸送ゆそうするルートを黒海こっかいに確保かくほする方向ほうこうで、関係かんけい国こくとの協議きょうぎが大詰おおづめを迎むかえていると明あきらかにしました。

来週らいしゅう19日にちには、トルコのエルドアン大統領だいとうりょうも、ロシアのプーチン大統領だいとうりょうと会談かいだんして直接ちょくせつ、働はたらきかける見通みとおしで、国際こくさい的てきに食料しょくりょう危機ききへの懸念けねんが強つよまる中なか、ウクライナの小麦こむぎなどの輸出ゆしゅつ再開さいかいにつながるか、注目ちゅうもくされます。

この中なかで、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづけるロシアについて「ロシア軍ぐんの兵士へいしたちが戦争せんそう犯罪はんざいを行おこなっていると見みている。ウクライナの人ひとたちの両手りょうてを縛しばって殺害さつがいしたり、ロシアやベラルーシへ強制きょうせい的てきに移送いそうしたりしているという信頼しんらいできる報告ほうこくがある」として厳きびしく非難ひなんしています。

アメリカ政府せいふは11日にち、イランがロシアに対にたいし、武器ぶきを搭載とうさいできるものを含ふくめた数すう百ひゃく機きの無人むじん航空こうくう機きを供与きょうよする準備じゅんびをしていることを示唆しさする情報じょうほうを得えたと、明あきらかにしました。

これに対にたいし、15日にち、イラン外務省がいむしょうは、アブドラヒアン外相がいしょうがウクライナのクレバ外相がいしょうと電話でんわで会談かいだんし、アメリカの見解けんかいについて「根拠こんきょのない主張しゅちょうだと否定ひていした」と発表はっぴょうしました。

その上うえで、アブドラヒアン外相がいしょうは「われわれは戦争せんそうに反対はんたいし、この争あらそいを継続けいぞくさせたり、激化げきかさせたりするいかなる措置そちにも反対はんたいする」と述のべたということです。

その一方いっぽうで、イラン政府せいふはこれまでも「NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうの拡大かくだい姿勢しせいは地域ちいきの深刻しんこくな脅威きょういだ」として、軍事ぐんじ侵攻しんこうに踏み切ふみきったロシアの立場たちばにも一定いっていの理解りかいを示しめしています。

また、イラン国営こくえいテレビは15日にち、インド洋いんどようで無人むじん航空こうくう機きを運用うんようする海軍かいぐんの部隊ぶたいだとする艦船かんせんや潜水せんすい艦かんから、実際じっさいに無人むじん機きが飛び立とびたつ映像えいぞうを公開こうかいし、その軍事ぐんじ的てき能力のうりょくを誇示こじしています。