Japanese News: 「佐渡島の金山」世界文化遺産登録の推薦書に不備再提出へ

「佐渡さど島とうの金山かなやま」世界せかい文化ぶんか遺産いさん登録とうろくの推薦すいせん書しょに不備ふび再さい提出ていしゅつへ

Jul 28, 2022 11:07

Furigana

新潟にいがた県けんの「佐渡さど島とうの金山かなやま」の世界せかい文化ぶんか遺産いさんへの登録とうろくを目指めざして政府せいふは、すでに提出ていしゅつしている推薦すいせん書しょの不備ふびをユネスコから指摘してきされたことから提出ていしゅつし直なおすことになりました。

末松すえまつ文部もんぶ科学かがく大臣だいじんは、来年らいねんの登録とうろく実現じつげんは難むずかしいという認識にんしきを示しめしました。

新潟にいがた県けんの「佐渡さど島とうの金山かなやま」をめぐって、政府せいふは、ことし2月つきに世界せかい文化ぶんか遺産いさんへの登録とうろくを目指めざして、ユネスコに推薦すいせん書しょを提出ていしゅつしています。

末松すえまつ文部もんぶ科学かがく大臣だいじんは28日にち午前ごぜん、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんにその後そのごの進捗しんちょく（しんちょく）状況じょうきょうなどを報告ほうこくしました。

この中なかで、末松すえまつ大臣だいじんは「ユネスコの事務じむ局きょくから推薦すいせん書しょの一部いちぶに十分じゅうぶんでない点てんがあるという判断はんだんが示しめされ再考さいこうを求もとめてきたが、事務じむ局きょくの判断はんだんは変かわらないことが最終さいしゅう的てきに確認かくにんされた」と説明せつめいしました。

そのうえで「できるかぎり審査しんさが早期そうきかつ確実かくじつに進すすみ、登録とうろくを実現じつげんするためには、苦渋くじゅうの選択せんたくだが、推薦すいせん書しょを改あらためて提出ていしゅつするほかない」と述のべ、推薦すいせん書しょを提出ていしゅつし直なおす意向いこうを伝つたえました。

これに対にたいし、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「まことに遺憾いかんながらやむをえない」と述のべ、登録とうろくの実現じつげんに向むけて新潟にいがた県けんなどと連携れんけいして全力ぜんりょくで取り組とりくむよう指示しじしました。

このあと、末松すえまつ大臣だいじんは「9月つき末まつまでに暫定ざんてい版ばんの推薦すいせん書しょを提出ていしゅつし、来年らいねん2月つき1日にちまでに正式せいしきなものを提出ていしゅつしたい。地元じもと自治体じちたいと協力きょうりょくして、最大限さいだいげん努力どりょくしたい」と述のべました。

そして、来年らいねんの登録とうろく実現じつげんについては「難むずかしい状況じょうきょうだ」と述のべました。

磯崎いそざき官房かんぼう副ふく長官ちょうかん「早はやい登録とうろくを目指めざし尽力じんりょくしていく」

磯崎いそざき官房かんぼう副ふく長官ちょうかんは、午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで「誠まことに遺憾いかんながら、ユネスコでの審査しんさをできるかぎり早期そうきかつ確実かくじつに進すすめ、登録とうろくを実現じつげんするため、推薦すいせん書しょを改あらためて提出ていしゅつすることにした。ロシアによるウクライナ侵略しんりゃくを受うけて世界せかい遺産いさん委員いいん会かいのプロセスが遅おくれており、これからどのようなプロセスをたどっていくかは非常ひじょうに流動りゅうどう的てきだ。できるだけ早はやい登録とうろくを目指めざし尽力じんりょくしていくという考え方かんがえかたに変かわりはない」と述のべました。

佐渡さど市し渡辺わたなべ市長しちょう「情報じょうほうを待まって対応たいおうしたい」

新潟にいがた県けんの「佐渡さど島とうの金山かなやま」の世界せかい文化ぶんか遺産いさんへの登録とうろくを目指めざして政府せいふが提出ていしゅつしている推薦すいせん書しょの不備ふびを、ユネスコから指摘してきされたことを受うけて、佐渡さど市しの渡辺わたなべ竜りゅう五ご市長しちょうが28日にち朝あさ、報道ほうどう各社かくしゃの取材しゅざいに応おうじました。

渡辺わたなべ市長しちょうは27日にち夜よるに文部もんぶ科学かがく省しょうから連絡れんらくがあったとしたうえで「推薦すいせん書しょの不備ふびの考え方かんがえかたについて国くにとユネスコとで協議きょうぎしているという話はなしであり、最善さいぜんの方向ほうこうに向むけて取り組とりくんでもらっていると思おもう。それ以上いじょうは情報じょうほうを待まって対応たいおうしたい」と述のべました。

そのうえで「われわれは何なん度どもチャレンジして世界せかい遺産いさん審議しんぎ会かいをクリアし、日本にっぽんとして世界せかい文化ぶんか遺産いさんにふさわしいという認定にんていをいただいている。私わたし自身じしんは諦あきらめることはないし、この課題かだいも今いままでと同おなじように乗り越のりこえられると考かんがえている」と述のべました。