FRBの金融きんゆう政策せいさくを決きめる会合かいごうは声明せいめいで「物価ぶっか上昇じょうしょう率りつは新型しんがたコロナウイルスのパンデミックにともなう需給じゅきゅうの不ふ均衡きんこうや、食品しょくひんとエネルギー価格かかくの高騰こうとうなどを反映はんえいして高こう止とまりしている」としたうえで「ロシアのウクライナに対にたいする戦争せんそうが人々ひとびとと経済けいざいにとてつもない苦難くなんをもたらしている。戦争せんそうと関連かんれんするできごとがインフレ圧力あつりょくをもたらし、グローバルな経済けいざい活動かつどうの重荷おもにになっており、FRBの会合かいごうとしてはインフレリスクを高たかいレベルで注視ちゅうししている」として大幅おおはばな利上りあげを決きめた理由りゆうを説明せつめいしています。

一方いっぽうで前回ぜんかいの会合かいごうの声明せいめいで「経済けいざい活動かつどうは第だい1四半期しはんきに低下ていかしたあと、持ち直もちなおしている」としていた表現ひょうげんがなくなり、今回こんかいの声明せいめいでは「消費しょうひと生産せいさんに関にかんする指標しひょうがこのところ鈍化どんかしている」と指摘してきし、経済けいざい活動かつどう全体ぜんたいが減速げんそくしているという認識にんしきを示しめしています。

そのうえで「アメリカ人じんの解放かいほうについて取り上とりあげる。不当ふとうに拘束こうそくされた人ひとたちだ」と述のべ、

▽ロシアで違法いほう薬物やくぶつを所持しょじしていたとしてことし2月つきに拘束こうそくされたアメリカの女子じょしプロバスケットボールの選手せんしゅと、

▽スパイ活動かつどうをしていたとして4年ねん前まえに拘束こうそくされた元もと海兵かいへい隊員たいいんの男性だんせいの解放かいほうに向むけて話し合はなしあうとしています。

一方いっぽう、ロシア外務省がいむしょうは、国営こくえいの通信つうしん社しゃに対にたいして「何なにの照会しょうかいもない」と述のべ会談かいだんを巡めぐってアメリカ側がわからの接触せっしょくはないとしています。

アメリカとロシアの外相がいしょうが会談かいだんすれば、ことし2月つきにロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまって以降いこう、初はじめてで、協議きょうぎの内容ないようが注目ちゅうもくされます。

また、ウクライナの非常ひじょう事態じたい庁ちょうなどによりますと、26日にち、南部なんぶの港湾こうわん都市としオデーサから南みなみに60キロほどにあるリゾート地ちがロシア軍ぐんのミサイル攻撃こうげきを受うけ、1人にんがけがをするなど、黒海こっかい沿岸えんがんの地域ちいきで攻撃こうげきが続つづいています。

「共同きょうどう調整ちょうせいセンター」は、ロシアとウクライナが、今月こんげつ22日にち、仲介ちゅうかい役やくのトルコと国連こくれんとともに交かわした合意ごういに基もとづいて新あらたに設置せっちされたもので、日本にっぽん時間じかんの27日にち夜よる8時じすぎからトルコのイスタンブールで開所かいしょ式しきが行おこなわれました。

センターには、黒海こっかい沿岸えんがんの地図ちずが表示ひょうじされた大型おおがたモニターが設置せっちされ、ロシア、ウクライナ、トルコ、国連こくれんの4者しゃの代表だいひょうがテーブルを囲かこんでいました。

これを受うけて、ウクライナ海軍かいぐんは声明せいめいを発表はっぴょうし、南部なんぶの港湾こうわん都市としオデーサなど3つの港みなとで、業務ぎょうむが再開さいかいされたとしています。