米中首脳会談台湾めぐり意見対立浮き彫りに - Easy News

アメリカのバイデン大統領だいとうりょうと中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきが電話でんわによる首脳しゅのう会談かいだんを行おこない、アメリカの下院かいん議長ぎちょうの台湾たいわん訪問ほうもんが取り沙汰とりざたされて中国ちゅうごくが反発はんぱつを強つよめる中なか、台湾たいわんをめぐる意見いけんの対立たいりつが改あらためて浮き彫うきぼりになりました。ただ、両りょう首脳しゅのうは対話たいわの継続けいぞくでは一致いっちしたとしていて、高官こうかんレベルでの協議きょうぎも続つづけていくとしています。

アメリカのバイデン大統領だいとうりょうと中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきは日本にっぽん時間じかんの28日にち夜よる、およそ2時間じかん20分ふんにわたって電話でんわによる首脳しゅのう会談かいだんを行おこないました。

会談かいだん後ご、アメリカのホワイトハウスが声明せいめいで、バイデン大統領だいとうりょうは台湾たいわん海峡かいきょうの平和へいわと安定あんていを損そこなう一方いっぽう的てきな行動こうどうに強つよく反対はんたいするとしたのに対にたいし、中国ちゅうごく外務省がいむしょうは「火遊ひあそびをすれば必かならずやけどをする」と警告けいこくしたとしています。

今回こんかいの首脳しゅのう会談かいだんは、アメリカのペロシ下院かいん議長ぎちょうの台湾たいわん訪問ほうもんが取り沙汰とりざたされていることに中国ちゅうごくが強つよく反発はんぱつしている中なかで行おこなわれ、台湾たいわんをめぐる意見いけんの対立たいりつが改あらためて浮き彫うきぼりとなりました。

一方いっぽうで、バイデン政権せいけんの高官こうかんは、会談かいだんで両りょう首脳しゅのうは台湾たいわん情勢じょうせいをめぐって両国りょうこくは立場たちばの違ちがいを40年ねん以上いじょうにわたって乗り越のりこえてきたことを確認かくにんしたうえで、対話たいわの継続けいぞくは不可欠ふかけつだとして、高官こうかんレベルでの協議きょうぎも行おこないながら対面たいめんでの初はじめての首脳しゅのう会談かいだんの時期じきを模索もさくしていくことで一致いっちしたとしています。

また、今回こんかいの会談かいだんではアメリカが中国ちゅうごくからの輸入ゆにゅう品ひんに課かしている関税かんぜいの一部いちぶ引き下ひきさげについて議論ぎろんが行おこなわれるか関心かんしんが集あつまっていましたが、バイデン大統領だいとうりょうが中国ちゅうごくの経済けいざい慣行かんこうが不ふ公正こうせいだとして懸念けねんを示しめしたものの両りょう首脳しゅのうの間まで具体ぐたい的てきな議論ぎろんは行おこなわれなかったということです。

木原きはら官房かんぼう副ふく長官ちょうかん「米べい中ちゅう両国りょうこくの関係かんけい安定あんてい極きわめて重要じゅうよう」

木原きはら官房かんぼう副ふく長官ちょうかんは閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「米べい中ちゅう両国りょうこくの関係かんけいの安定あんていは極きわめて重要じゅうようだ。わが国わがくには引き続ひきつづき、同盟どうめい国こくであるアメリカとの強固きょうこな信頼しんらい関係かんけいのもと、さまざまな協力きょうりょくをしつつ、中国ちゅうごくに対にたいし大国たいこくとしての責任せきにんを果はたしていくよう働はたらきかけていきたい」と述のべました。

また、ことし9月つきに国交こっこう正常せいじょう化かから50年ねんを迎むかえる日ひ中ちゅう関係かんけいについて「さまざまな課題かだいがあることは紛まぎれもない事実じじつであり、わが国わがくにとして、引き続ひきつづききぜんと対応たいおうしていく。習近平ちから国家こっか主席しゅせきとの会談かいだんは、現時点げんじてんで決きまったものはないが、さまざまなレベルでの対話たいわは重要じゅうようで、主張しゅちょうすべきは主張しゅちょうしつつ具体ぐたい的てきに考かんがえていきたい」と述のべました。