このうち今月こんげつ26日にちに訪問ほうもんした高齢こうれい者しゃ施設しせつでは酸素さんそ吸入きゅうにゅう器きを使用しようしている90代だいの女性じょせいの治療ちりょうにあたり、ベッドに横よこたわった女性じょせいに声こえをかけながら酸素さんその状態じょうたいを確認かくにんして抗生こうせい物質ぶっしつを注射ちゅうしゃしていました。

医師いしによりますと女性じょせいは今月こんげつ中旬ちゅうじゅんに発症はっしょうし、症状しょうじょうが出でた日ひに血液けつえき中ちゅうの酸素さんその値ねが79％になって危険きけんな状態じょうたいと判断はんだんされ救急きゅうきゅう車しゃを要請ようせいしたといいます。

ところが、4時間じかん以上いじょうたっても搬送はんそう先さきが見みつからなかったため酸素さんそ吸入きゅうにゅう器きを取り寄とりよせ、施設しせつ内ないで治療ちりょうを続つづけざるを得えなくなったということです。

鈴木すずき医師いしが往診おうしんを担当たんとうしている3つの高齢こうれい者しゃ施設しせつでは、継続けいぞく的てきに医師いしの診察しんさつが必要ひつようなコロナ患者かんじゃがあわせて15人にんほどいて、この女性じょせいを含ふくむ2人にんが呼吸こきゅうや栄養えいよう状態じょうたいが悪わるく、入院にゅういんが望のぞましい状態じょうたいでしたが、病床びょうしょうのひっ迫ひっぱくによって入院にゅういんできなかったということです。

医師いしのグループでは、重症じゅうしょうリスクのある患者かんじゃを見逃みのがさないため、症状しょうじょうを丁寧ていねいに聞き取ききとって対応たいおうにあたっています。

夜間やかんや休日きゅうじつに救急きゅうきゅう患者かんじゃの往診おうしんを行おこなう医師いしグループ、「ファストドクター」には感染かんせんの拡大かくだいに伴ともなって往診おうしんの依頼いらいが殺到さっとうしていて、多おおい日ひには200件けん以上いじょう、断ことわらざるえないこともあるということです。

重症じゅうしょう化かのリスクが高たかい人ひとに医療いりょうが提供ていきょうできるようコールセンターでは、患者かんじゃの症状しょうじょうや緊急きんきゅう性せいがあるかどうか、自分じぶんで病院びょういんに行いくことが難むずかしいかどうかを詳くわしく聞ききとっていました。

取材しゅざいで訪おとずれた午後ごご7時じすぎにも一時いちじ的てきに予約よやくを停止ていししていました。

また、自宅じたく療養りょうよう者しゃの中なかには、入院にゅういんの必要ひつようがあってもすぐには受け入うけいれ先さきの医療いりょう機関きかんが決きまらないケースも増ふえてきているといいます。

このうち、都内とないで自宅じたく療養りょうよう中ちゅうの90代だいの男性だんせいは、1週間しゅうかん以上いじょう発熱はつねつが続つづき、入院にゅういんを希望きぼうしていたものの調整ちょうせいがついていないということで往診おうしんした医師いしは、保健所ほけんじょに電話でんわで患者かんじゃの症状しょうじょうを報告ほうこくした上うえで、入院にゅういんが必要ひつような状態じょうたいだと伝つたえていました。

7月つき1日にちはおよそ1万まん7000人にんだったので、7月つきだけで10.6倍ばいになっています。

7月つき21日にちには10万まん人にんを超こえて第だい6波はのピークを超こえ、その後そのごもたびたび最多さいたを更新こうしんしています。

また、入院にゅういんするか自宅じたくや宿泊しゅくはく療養りょうようをするか調整ちょうせい中ちゅうの人ひとは28日にち時点じてんで7万まん人にん余あまりで、7月つき1日にち時点じてんの11.5倍ばいになりました。

28日にち開ひらかれたモニタリング会議かいぎで都との医療いりょう提供ていきょう体制たいせいを分析ぶんせきしている東京とうきょう都と医師いし会かいの猪口いのぐち正ただし孝こう副ふく会長かいちょうは、「療養りょうよう者しゃ数すうが大おおきく増加ぞうかして、現在げんざい、都民とみんのおよそ60人にんに1人にんが検査けんさ陽性ようせい者しゃとして入院にゅういん・宿泊しゅくはく・自宅じたくのいずれかで療養りょうようしている。全すべての療養りょうよう者しゃに占しめる割合わりあいは自宅じたく療養りょうよう者しゃと入院にゅういん・療養りょうようなどの調整ちょうせい中ちゅうの人ひとがおよそ96％と多数たすうを占しめている」と指摘してきしています。

対象たいしょうは、重症じゅうしょう化かリスクが比較的ひかくてき低ひくいとされる、基礎きそ疾患しっかんのない50歳さい未満みまんの人ひとです。

発熱はつねつなどの症状しょうじょうがあって医療いりょう機関きかんでの検査けんさや診療しんりょうの予約よやくが取とれないなどの場合ばあい、ウェブサイトで申請しんせいすると抗原こうげん検査けんさキットが2日にち前後ぜんごで自宅じたくに届とどけられようになっています。

検査けんさキットで陽性ようせいとなった場合ばあい、県けんのウェブサイトを通をつうじてオンラインで医師いしの診断しんだんを受うけられるということです。

県けんによりますと、この仕組しくみは7月つき20日にちから運用うんようしていて配布はいふできる上限じょうげんは一いち日にち2000個こですが、毎日まいにち、上限じょうげんに達たっしているということです。

このため埼玉さいたま県けんは国くにから配布はいふされる予定よていの検査けんさキットなども含ふくめ上限じょうげん数すうを増ふやす方向ほうこうで検討けんとうしています。

一いち日にちに用意よういする検査けんさキットの数かずや検査けんさ後ごの具体ぐたい的てきな手順てじゅんなどは現在げんざい、群馬ぐんま県けん医師いし会かいなどと検討けんとうを行おこなっているということです。

群馬ぐんま県けんは、この取り組とりくみによって検査けんさのために医療いりょう機関きかんを訪おとずれる人ひとを減へらし、負担ふたん軽減けいげんを図はかりたい考かんがえです。

宮城みやぎ県けんと東北とうほく大学だいがくなどが仙台せんだい駅えき東口ひがしぐちのビルに設もうけているワクチンの大だい規模きぼ接種せっしゅ会場かいじょうは、一いち日にちにおよそ2000人にんの接種せっしゅを受け付うけつけてきましたが31日にちで終了しゅうりょうとなります。

県けんによりますと、県内けんないで新型しんがたコロナの感染かんせんが急きゅう拡大かくだいしていることや医療いりょう従事じゅうじ者しゃや高齢こうれい者しゃ施設しせつのスタッフなどにも4回かい目めの接種せっしゅ対象たいしょうが拡大かくだいしたことなどから今月こんげつ22日にち以降いこうは事前じぜん予約よやくが急増きゅうぞうしていて、29日にち午後ごご3時じの時点じてんで、最終さいしゅう日びの31日にちまで予約よやくが埋うまっているということです。

会場かいじょうには多おおくの人ひとが訪おとずれていて、次々つぎつぎにワクチンの接種せっしゅを受うけていました。

4回かい目めの接種せっしゅを受うけた70代だいの男性だんせいは「自分じぶん以外いがいの家族かぞくは家いえの近ちかくのクリニックで接種せっしゅしましたが時間じかんがない人ひとには難むずかしいです。ここは待ち時間まちじかんが少すくなくていいです」と話はなしていました。

3回かい目めの接種せっしゅを受うけた30代だいの男性だんせいは「かかりつけ医いなどがないので、この会場かいじょうでいつも受うけています。なくなってしまうと自分じぶんで病院びょういんを探さがすのが大変たいへんだと思おもいます」と話はなしていました。

県けんは8月つき以降いこう、各かく市町村しちょうそんの集団しゅうだん接種せっしゅ会場かいじょうや医療いりょう機関きかんでの接種せっしゅを呼よびかけていますが、今後こんご、接種せっしゅ対象たいしょうがさらに拡大かくだいされるなど対応たいおうが必要ひつようになった場合ばあいは大だい規模きぼ接種せっしゅ会場かいじょうの再開さいかいを検討けんとうするとしています。

静岡しずおか市し葵あおい区くにある薬局やっきょくでは、今週こんしゅうから抗原こうげん検査けんさキットを買い求かいもとめる人ひとが増ふえ始はじめ、先月せんげつは1か月かげつに数個すうこだったのが、今週こんしゅうだけですでに13個こ売うれたということです。

この店みせで取り扱とりあつかっている2つのメーカーの検査けんさキットの在庫ざいこは10個こ程度ていどに減へっています。

これからお盆おぼんの時期じきを迎むかえ、帰省きせいや旅行りょこうのためにさらに買い求かいもとめる人ひとが増ふえると予想よそうしていますが、28日にち、医薬品いやくひんの卸業者おろしぎょうしゃに追加ついかの発注はっちゅうをしたところ、▽1つのメーカーのものは、5個こまでに制限せいげんされ、▽別べつのメーカーのものは、納品のうひんまで2週間しゅうかん程度ていどかかるといわれたということです。

そのうえで「このペースで感染かんせん拡大かくだいが続つづき、一いち日にち当あたりの感染かんせん者しゃが全国ぜんこくで30万まん人にんから40万まん人にん、東京とうきょうだけで5万まん人にんから6万まん人にんに増ふえてしまうと、医療いりょう崩壊ほうかいや大おおきな社会しゃかい機能きのうの障害しょうがいが起おきてしまうと考かんがえている。この1、2週間しゅうかんのうちに減少げんしょう傾向けいこうに転てんじなければ、強つよい行動こうどう制限せいげんを出ださざるを得えない状況じょうきょうになる」と指摘してきしました。

そして「1人にん1人にんが感染かんせん対策たいさくを徹底てっていすることで、強つよい行動こうどう制限せいげんを出ださずにこの第だい7波はを乗り切のりきれるかが試ためされている。これからお盆おぼんの帰省きせいなど旅行りょこうの時期じきを迎むかえるが、人ひとの動うごきが増ふえることで感染かんせん拡大かくだいのリスクが高たかまるので、旅行りょこうの前まえに検査けんさを受うけたり、ワクチンの接種せっしゅを済すませたりすることが大事だいじだ。また、マスクを効果こうか的てきに使つかうこと、3密みつを避さけること、換気かんきを頻繁ひんぱんに行おこなうことなどを徹底てっていし、少すこしでも体調たいちょうがおかしいというときは旅行りょこうや外食がいしょくは控ひかえてほしい」と呼よびかけました。