福井県越前町の中瀬保幸さんは、今月27日に水深6メートルほどの海中を潜っていたところ、イルカに追いかけられました。
追いかけられたのは、海水浴客がイルカにかまれる被害のあった、福井市の越廼海水浴場から南に20キロほど離れた場所で、例年、野生のイルカが目撃されているということです。
ことしは5月ごろからイルカの姿が見られるようになりましたが、今月に入ると目撃が相次ぎ、中にはダイバーに接近してきたという情報もありました。
中瀬さんによりますとイルカは体をすり寄せ、口を大きく動かしながら、ダイビングの器具にかみつこうとしてきたということです。
イルカが息継ぎのために海面に上がったすきを見て逃げようとしましたが、その後も、追いかけられたということです。
中瀬さんは「越前海岸で30年以上ダイビングをしていますが、人に近づくイルカに遭遇したのは初めてです。逃げても追いかけ続けるので恐怖しか感じませんでした」と話していました。