その結果けっか、与野党よやとう双方そうほうから、「届とどけには帰国きこく日びが記載きさいされていないなど説明せつめいが不十分ふじゅうぶんだ」といった指摘してきが相次あいつぎ、ガーシー議員ぎいんの海外かいがい滞在たいざいを全会ぜんかい一致いっちで認みとめないことを決きめました。

そして、NHK党とうを通をつうじて、ガーシー議員ぎいんに速すみやかに帰国きこくし、国会こっかいに出席しゅっせきするよう求もとめることになりました。

参議院さんぎいんによりますと、ガーシー議員ぎいんが求もとめに応おうじなかった場合ばあいは、無断むだん欠席けっせきの扱あつかいになるということです。

これまで参議さんぎ院いんでは、平成へいせい25年ねんにアントニオ猪木いのき氏しが国会こっかいの許可きょかを得えないまま北朝鮮きたちょうせんを訪問ほうもんして国会こっかいを欠席けっせきし、30日間にちかんの登院とういん停止ていしの処分しょぶんを受うけたケースがあるということです。

国会こっかい法ほうでは、議員ぎいんに対にたいし、召集しょうしゅう日びに国会こっかいに集あつまることを義務ぎむづけていて、正当せいとうな理由りゆうがなく7日にち以内いないに出席しゅっせきせず、さらに議長ぎちょうが再度さいど、促うながしても欠席けっせきを続つづける場合ばあい、「懲罰ちょうばつ委員いいん会かいに付ふする」と規定きていされています。

懲罰ちょうばつには、軽かるいほうから「戒告かいこく」「陳謝ちんしゃ」「登院とういん停止ていし」「除名じょめい」の4つがあり、懲罰ちょうばつ委員いいん会かいで「除名じょめい」が相当そうとうと判断はんだんされた場合ばあい、本ほん会議かいぎで出席しゅっせき議員ぎいんの3分ぶんの2以上いじょうが賛成さんせいすると国会こっかい議員ぎいんの地位ちいを失うしないます。

ただ、今回こんかいの臨時りんじ国会こっかいの会期かいきは3日間にちかんで国会こっかい法ほうの「7日にち以内いない」の規定きていに当あてはまらないため、懲罰ちょうばつ委員いいん会かいの対象たいしょうにはならないとみられています。

一方いっぽう、参議院さんぎいん規則きそくなどによりますと、議員ぎいんが国会こっかい開会かいかい中ちゅうに海外かいがい渡航とこうをする場合ばあいは、海外かいがい渡航とこう届とどけを提出ていしゅつしたうえで、議院ぎいん運営うんえい委員いいん会かい理事りじ会かいの了承りょうしょうを得える必要ひつようがあるとしています。