▽感染かんせん者しゃに症状しょうじょうが出でた日ひの2日にち前まえから、療養りょうようや退院たいいんの基準きじゅんを満みたすまでの期間きかん。

※発症はっしょう後ご10日間にちかんたっていて、かつ症状しょうじょうが治おさまってから72時間じかんたつまでの間ま。

（感染かんせん者しゃが無む症状しょうじょうの場合ばあいは検査けんさの検体けんたいを採取さいしゅした日ひの2日にち前まえから検体けんたい採取さいしゅ後ご7日間にちかんたつまでの間ま）

【接触せっしょくの目安めやす】

▽マスクなどをつけずに感染かんせん者しゃに手てで触ふれたり、お互おたがいに手てを伸のばしたら届とどく距離きょりで15分ふん以上いじょう接触せっしょくしたりした場合ばあい。

▽感染かんせん者しゃの体液たいえきなどがついたものに直接ちょくせつ触ふれた可能かのう性せいのある場合ばあいなど。

家族かぞくに感染かんせん者しゃがいる場合ばあいや感染かんせん者しゃの介護かいごをしている場合ばあいなどは、多おおくがこの目安めやすに当あてはまることになると思おもわれますが、医療いりょう機関きかんや介護かいご施設しせつで行おこなわれているように、しっかりとした感染かんせん予防よぼう策さくがとられていた場合ばあいは濃厚のうこう接触せっしょく者しゃとはみなされません。

また、15分ふん以上いじょうの接触せっしょくといっても、会話かいわをしていたか、歌うたを歌うたったり大声おおごえを出だしたりするような環境かんきょうだったか、換気かんきが十分じゅうぶんにできていたか、など、その場ばの具体ぐたい的てきな状況じょうきょうによって濃厚のうこう接触せっしょく者しゃと判断はんだんされるかどうかは変かわってきます。

同居どうきょする家族かぞくが感染かんせんした場合ばあいは、保健所ほけんじょなどが濃厚のうこう接触せっしょく者しゃを特定とくていし、行動こうどう制限せいげんを求もとめることになっています。同居どうきょ家族かぞくは感染かんせんしているリスクが高たかいためです。「特定とくてい」とは言いっても、保健所ほけんじょが一人ひとりひとりに聞きき取とりを行おこなう必要ひつようはないとされています。

2.職場しょくばなどで感染かんせん者しゃが出でた場合ばあい

同居どうきょ家族かぞくに比くらべて感染かんせんのリスクが低ひくいと考かんがえられ、さらに職場しょくばなどでしっかりと感染かんせん対策たいさくが取とられている場合ばあいは、それ以上いじょうは拡大かくだいしないケースもあります。このため、保健所ほけんじょによる一律いちりつの濃厚のうこう接触せっしょく者しゃの特定とくていは求もとめられていません。感染かんせん者しゃが出でた職場しょくばや接触せっしょくした人ひとなどが自分じぶんで濃厚のうこう接触せっしょく者しゃにあたるかどうかを判断はんだんすることになります。

3.医療いりょう機関きかん、高齢こうれい者しゃ施設しせつなどで感染かんせん者しゃが出でた場合ばあい

潜伏せんぷく期間きかんや発症はっしょう間隔かんかくが短みじかいオミクロン株かぶであってもリスクの高たかい人ひとが多おおくいる施設しせつなどでは、保健所ほけんじょが迅速じんそくに濃厚のうこう接触せっしょく者しゃを特定とくていすることになっています。

4.保育ほいく所しょ、幼稚園ようちえん、小学校しょうがっこう、中学校ちゅうがっこうなどで感染かんせん者しゃが出でた場合ばあい

自治体じちたいや教育きょういく委員いいん会かいなどが連携れんけいして、あらかじめ濃厚のうこう接触せっしょく者しゃの特定とくていをどうするか決きめておくことが望のぞましいとされています。特とくに未み就学しゅうがく児じと小学生しょうがくせい以上いじょうではマスクなどの対策たいさくの実施じっし状況じょうきょうに差さがあると考かんがえられるため、対応たいおうが異ことなる可能かのう性せいがあるということです。

同居どうきょ家族かぞくに感染かんせん者しゃが出でて濃厚のうこう接触せっしょく者しゃとなった場合ばあいは、自宅じたく待機たいきが求もとめられています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうでは、この場合ばあいの待機たいき期間きかんをこれまで原則げんそく7日間にちかんとしていましたが、社会しゃかい経済けいざい活動かつどうを維持いじしていくため、2022年ねん7月つき22日にちから5日間にちかんとなっています。

1.感染かんせん者しゃが発症はっしょうした日ひ

2.感染かんせん者しゃが無む症状しょうじょうの場合ばあいは検体けんたいを採取さいしゅした日ひ

3.感染かんせんが分わかって「感染かんせん対策たいさく」をとった日ひ

この1～3の中なかで、最もっとも遅おそい日ひを0日にちとします。

そこから5日間にちかん、自宅じたくなどで待機たいきして6日にち目めから解除かいじょとなります。

ただ、2日にち目めと3日にち目めに国くにが承認しょうにんした迅速じんそく検査けんさキット（抗原こうげん定性ていせい検査けんさ）を使つかってどちらも陰性いんせいだった場合ばあいは、3日にち目めから解除かいじょできることになっています。

3.に書かかれている「感染かんせん対策たいさく」とはどのような対策たいさくでしょうか？

厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、今回こんかい、想定そうていされている「感染かんせん対策たいさく」は、完全かんぜんに部屋へやを分わけて一切いっさいの接触せっしょくをなくすといった厳格げんかくな隔離かくりではないということです。

▽マスク着用ちゃくよう

▽手洗てあらい・手て指ゆび消毒しょうどく

▽物資ぶっし等とうの共用きょうようを避さける

▽消毒しょうどくの実施じっし

▽こまめな換気かんきなどとされています。

また、厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、幼おさない子こどもでマスクの着用ちゃくようを徹底てっていするのが難むずかしい場合ばあいなどは、手洗てあらいを徹底てっていしたり、タオルなどの共用きょうようを避さけたりするなどの対策たいさくが考かんがえられるということです。

このほかにも、換気かんきをする、極力きょくりょく接触せっしょくを避さけるなど、基本きほん的てきな感染かんせん対策たいさくはできるかぎりとる必要ひつようがあります。

最初さいしょに感染かんせんが分わかった家族かぞくとは別べつの家族かぞくが、待機たいき期間きかん中ちゅうに感染かんせん確認かくにんされた場合ばあいは、改あらためて日数にっすうを数かぞえ直なおすことになります。

【子こどもが感染かんせんした場合ばあい】

＜軽症けいしょう＞

子こどもの感染かんせんが確認かくにんされ、軽症けいしょうで自宅じたく待機たいきとなった場合ばあいを考かんがえてみます。

検査けんさの結果けっかが出でていなくても、子こどもが発症はっしょうしてすぐに念ねんのため家庭かてい内ないでの感染かんせん対策たいさくをとっていたという場合ばあいは、子こどもの発症はっしょう日びを0日にちとして数かぞえ、家族かぞくの自宅じたく待機たいきは5日間にちかんです。そして6日にち目めに解除かいじょとなります。

ただ、例たとえば子こどもが発症はっしょうしてから2日にち後ごに検査けんさで感染かんせん確認かくにんされるまで、自宅じたく内ないで特とくに対策たいさくをとっていなかった場合ばあいは、検査けんさで確認かくにんされた日ひを0日にちとして、家族かぞくはそこから5日間にちかんの自宅じたく待機たいきとなります。

感染かんせんした子こども自身じしんは、発症はっしょう日びを0日にちとして10日間にちかん、かつ症状しょうじょうが治おさまって72時間じかんたっていれば、検査けんさを受うけなくても療養りょうようが終了しゅうりょうとなります。

※症状しょうじょうが悪化あっかするなどした場合ばあいは必かならず相談そうだん窓口まどぐちなどに相談そうだんしてください。

感染かんせんした子こどもが無む症状しょうじょうの場合ばあい、子こども本人ほんにんの療養りょうよう期間きかんは検体けんたいを採取さいしゅしてから7日間にちかんたてば解除かいじょされます。

ただ、感染かんせんが確認かくにんされるまで家庭かてい内ないで対策たいさくがとられていなければ、家族かぞくの自宅じたく待機たいき期間きかんは、感染かんせんが確認かくにんされた日ひを0日にちして数かぞえます。

症状しょうじょうが出でた場合ばあいでも、無む症状しょうじょうの場合ばあいでも、検査けんさを受うけた日ひに結果けっかを待またずに感染かんせん対策たいさくを始はじめれば、濃厚のうこう接触せっしょく者しゃの自宅じたく待機たいきもその分ぶん、早はやく解除かいじょできる可能かのう性せいがあります。

濃厚のうこう接触せっしょく者しゃの自宅じたく待機たいきが解除かいじょされれば、通勤つうきんや通学つうがくなどができるようになります。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょの報告ほうこく（2022年ねん1月つき13日にち）によりますと、オミクロン株かぶに感染かんせんした場合ばあい、3日にち目めまでに発症はっしょうする確率かくりつは53.05％、5日にち目めまでに発症はっしょうする確率かくりつは82.65％、7日にち目めまでに発症はっしょうする確率かくりつは94.53％となっています。

つまり、5日間にちかんの待機たいき期間きかんでは、一定いっていのリスクが残のこるおそれがあります。

このため、感染かんせん者しゃの療養りょうよう期間きかんが終おわっても、7日間にちかんが経過けいかするまでは、発熱はつねつがないか検温けんおんするなど自分じぶんで健康けんこう状態じょうたいを確認かくにんしたり、リスクの高たかい場所ばしょの利用りようや会食かいしょくを避さけたりするなどの感染かんせん対策たいさくの徹底てっていが求もとめられています。

※この期間きかんがすぎても、一般いっぱん的てきな感染かんせん対策たいさくは継続けいぞくすることが重要じゅうようです。

ただ、感染かんせん者しゃと接触せっしょくがあった人ひとは、接触せっしょくした最後さいごの日ひから目安めやすとして7日間にちかんは、リスクの高たかい高齢こうれい者しゃや高齢こうれい者しゃ施設しせつなどへの訪問ほうもん、不ふ特定とくてい多数たすうでの飲食いんしょくや大だい規模きぼイベントの参加さんかなど、感染かんせんリスクの高たかい行動こうどうを控ひかえるよう周知しゅうちするということです。

また、職場しょくばでマスクの着用ちゃくようなどの対策たいさくをせずに感染かんせん者しゃと飲食いんしょくをした場合ばあいなどは、例たとえば5日間にちかんの待機たいきに加くわえ、自主じしゅ的てきに検査けんさをして陰性いんせいを確認かくにんするなど、感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしの対策たいさくを取とるよう求もとめています。

このため、濃厚のうこう接触せっしょく者しゃになった場合ばあいは5日間にちかんの待機たいきが求もとめられます。

この時ときは、家庭かてい内ないでの濃厚のうこう接触せっしょくと同様どうように、2日にち目めと3日にち目めに抗原こうげん検査けんさで陰性いんせいを確認かくにんした場合ばあいは、3日にち目めから待機たいきが解除かいじょできます。

これはエッセンシャルワーカー（社会しゃかい機能きのう維持いじ者しゃ）に限かぎらずすべての人ひとが対象たいしょうです。

また、医療いりょう従事じゅうじ者しゃや介護かいご従事じゅうじ者しゃなどについては、濃厚のうこう接触せっしょくであっても、毎日まいにちの検査けんさを行おこなって陰性いんせいを確認かくにんすれば、出勤しゅっきんは可能かのうだとしています。

▽不要ふよう不急ふきゅうの外出がいしゅつは控ひかえ、職場しょくばや学校がっこうには行いかずに自宅じたくで待機たいき。

▽待機たいき中ちゅうは、毎日まいにち、朝あさと夕方ゆうがたの2回かい、体温たいおんを測はかって体調たいちょうに異常いじょうがないか確認かくにん。

▽発熱はつねつやせきなどの症状しょうじょうが出でたらかかりつけ医いか、新型しんがたコロナの検査けんさや診療しんりょうが可能かのうな医療いりょう機関きかんを受診じゅしん。

▽なるべく公共こうきょう交通こうつう機関きかんの利用りようを避さける。

濃厚のうこう接触せっしょく者しゃになった場合ばあいは、決きめられた期間きかんがすぎるまでは「もしかしたら感染かんせんしているかも」と考かんがえて行動こうどうすることが重要じゅうようです。

▽家庭かてい内ないでのタオルの共用きょうようを避さけたり、食事しょくじの時間じかんをずらしたりするなど、できるかぎり空間くうかんを分わけて生活せいかつする、

▽マスク着用ちゃくようなどでせきエチケットを守まもる、

▽手洗てあらいやアルコール消毒しょうどくなどを心こころがける、

▽ドアノブやテレビのリモコンなど頻繁ひんぱんに触ふれるものを消毒しょうどくする、

▽定期ていき的てきに換気かんきをするなどの注意ちゅういをしてほしいということです。

オミクロン株かぶは重症じゅうしょう化かする割合わりあいが低ひくくなったと言いわれていることから、ついついこれまでよりも軽かるく考かんがえてしまうこともあるかもしれませんが、それでも高齢こうれい者しゃや基礎きそ疾患しっかんがある人ひとなどを中心ちゅうしんに、重症じゅうしょう化かする人ひとが世界中せかいじゅうで報告ほうこくされています。

油断ゆだんせずに、特とくに基礎きそ疾患しっかんがあったり、高齢こうれいだったりして重症じゅうしょう化かのリスクが高たかい家族かぞくがいる場合ばあいは注意ちゅういが必要ひつようです。

オミクロン株かぶの感染かんせん経路けいろは、これまでの新型しんがたコロナウイルスと変かわらず、飛ひまつ感染かんせん、特とくに換気かんきの悪わるい場所ばしょでのいわゆる「マイクロ飛ひまつ」（エアロゾル含ふくむ）による感染かんせんが中心ちゅうしんだとされていて、従来じゅうらいからの感染かんせん対策たいさくを徹底てっていすることで防ふせぐことができると考かんがえられています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは家族かぞくの感染かんせんが疑うたがわれる場合ばあいに次つぎの注意ちゅうい点てんを挙あげています。

1.部屋へやを分わける

2.感染かんせんが疑うたがわれる家族かぞくの世話せわは限かぎられた人ひとで行おこなう

3.マスクを着用ちゃくようする

4.こまめに手洗てあらいをする

5.換気かんきを行おこなう

6.手しゅで触ふれる共有きょうゆう部分ぶぶんを消毒しょうどくする

7.汚よごれたリネンや衣服いふくは洗濯せんたくする

8.ゴミは密閉みっぺいして捨すてる

また、オミクロン株かぶになって濃厚のうこう接触せっしょく者しゃへの制限せいげんは以前いぜんに比くらべると緩和かんわされていますが、一人ひとりひとりの感染かんせん対策たいさくは引き続ひきつづき重要じゅうようです。