東京電力の福島第一原子力発電所では、2011年の事故のあと、放射線を出す物質で汚れた水が増え続けています。この水はきれいにする処理をしてもトリチウムなどの物質が残ります。
政府は、トリチウムなどの濃度を薄くして、この水を海に流す計画をしています。東京電力が海の底にトンネルを作って、原発から1kmぐらい離れている海に流します。
この計画のための工事について福島県と大熊町と双葉町が認めたため、東京電力は4日の朝から工事を始めたと言いました。東京電力は、来年の春ごろから海に流す予定ですが、天気が悪くて工事が遅れる場合は来年の夏ごろになるかもしれないと言っています。
漁業をする人などは、処理した水を海に流すと魚などが売れなくなるのではないかととても心配しています。