京都大学の
西浦博教授は、
現在感染者のほとんどを
占めると
推定されるオミクロン
株の「BA.5」
系統については、
おそらくピークに
達したと
見ていると
言います。
西浦教授は7月30日までのデータを使い、東京都内の「BA.5」の感染状況について分析した資料を8月3日の専門家会合に提出しました。
ワクチンを接種して免疫を得た人に加えウイルスに感染して免疫を得る人が増えることで、感染拡大のペースがどのように変化するかを分析した結果、1人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数は7月下旬にかけて減少傾向になり、7月30日に「1」を割り込んだと見られるということです。
これは感染者1人から広がる先が「1人未満」となることを意味し、今後、感染者数は減少に向かうと予測しています。
西浦教授は「『BA.5』系統の流行はいったんピークを迎えたと考えられる。しかし、旅行などで人の移動が増えるお盆を控えているため、一過性の増加はありうる。また、高齢者の感染が増えているため、医療は引き続きひっ迫し厳しい状況が続くと思う」として、厳しい医療提供体制は今後も続き、安心できる状態になったわけではないと強調しています。
AI予測は “8月6日” がピーク
名古屋工業大学の
平田晃正教授はAI=
人工知能を
使い、
感染者数の
推移やワクチンの
効果、
人流などの
データをもとに
今後の
感染状況の
推移をシミュレーションしています。
AIの予測では東京都内の感染者は8月6日に1週間平均で一日当たりおよそ3万9000人となり、その後は減少に転じるという結果になりました。
ワクチンの接種による免疫に加え、一定の人が感染により免疫を得ることで減少すると考えられるということです。
ただ、
一日当たりの
感染者数は8
月末でも2
万6000
人前後の
水準が
続くという
計算結果になっているということで、
平田教授は「
感染者数が
高止まりする
可能性が
高いと
思っている。ピークを
越えたとしても
安心せず
感染対策を
取って
過ごしてほしい」と
話しています。
『BA.2.75』の影響 見極めも必要
さらに、インド
などで
報告され、ワクチンや
感染で
得た
免疫をかいくぐる“
免疫逃避”の
性質が
あると
懸念されている、オミクロン
株の1
種「BA.2.75」が
今後の
感染状況に
どのような
影響を
及ぼすのか、
見極めも
必要だと
指摘されています。
「BA.2.75」は日本でも検出されていて、専門家会合の脇田座長は8月3日の専門家会合で「人びとの接触や感染予防策がどの程度かや『BA.2.75』の拡大次第で、第7波の減少速度が非常に遅くなる可能性があるという議論があった」と紹介しました。
西浦教授らのグループによりますと、5月から7月のインドのデータをもとに分析すると、「BA.2.75」の実効再生産数は「BA.5」の1.14倍と見られるということです。
西浦教授はこれまでのウイルスと比べた場合の広がりやすさについて「軽微な程度にとどまっている」と述べ、「BA.2.75」が急速に広がる可能性は低いという見方を示しながらも「『BA.2.75』のほうが比較的広がりやすいことは確かなので、時間をかけて置き換わりが進むとみられる。今後の感染状況がどうなるのか考えるとき、置き換わりのスピードがどの程度なのかを調べることが重要だ」と指摘しました。
専門家 “『第7波』乗り切れるか瀬戸際”
新型コロナウイルス
対策にあたる
政府の
分科会のメンバーで
東邦大学の
舘田一博教授は、8
月5
日のNHKの
インタビューに対し「
依然として厳しい状況が
続いているが、
増加の
スピードは
減少し、
大都市圏など感染拡大のピークに
近づきつつ
ある地域もある。
このままピークを
迎えて
減少して
いくのか
高止まりの
状態が
続くか、1、2
週間は
推移を
見ていく
必要が
ある。『
第7
波』を
強い行動制限をかけずに
乗り越えていけるということが
少しずつ
見えてきている
状況だと
思う。
本当に乗り切ることが
できるか
どうかの
瀬戸際に
来ている」と
述べました。
一方、「ただ、大都市圏では検査が追いつかず、見かけの感染者数が増えない『天井効果』が起きてピークのように見える可能性もあるので注意しないといけない」とも指摘しています。
そして「いまは夏休みでこれからお盆を迎える。人と人とが接触しリスクが高まる機会が増えるときは、感染者数の増加が見られてきた。改めて私たち1人1人が基本的な感染対策をもう一度しっかりと意識して行動することが大事だ。体調が悪い人が無理して旅行に行ってしまうことがないように、感染の兆候がある人は今回は旅行を控えてほしい」と述べました。
松本人志さん 週刊文春発行元など 裁判始まる 東京地裁
人気お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんが、性的な被害を受けたとする女性の証言を掲載した週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして、損害賠償などを求めている裁判が始まり、出版社側は、「複数回の取材を重ね、真実と確信している」などとして全面的に争う姿勢を見せました。
Source: NHK
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「特別なものではなく、ただ日常を取り戻したいだけなんです」
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Source: NHK
Mar 28, 2024 00:03
マダニ媒介の感染症 SFTSは過去最多 人から人も?【徹底解説】
マダニが媒介するウイルスが原因の感染症が年々増えています。国内で去年過去最多を記録したものでは、初めてヒトからヒトに感染したケースも確認。「マダニはわれわれの日常生活に近づいてきている」専門家は警告します。一体何が起きているのか。春本番、お花見やハイキングに行く前に知っておきたいマダニと病気の関係です。
Source: NHK
Mar 27, 2024 15:03
“拉致被害者全員の帰国目指す立場変わらず”官房長官
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Source: NHK
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Source: NHK
Mar 27, 2024 04:03
【ライブ】「紅麹」問題で小林製薬に行政処分 大阪市が会見
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Source: NHK
Mar 27, 2024 04:03
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