災害廃棄物の仮置き場に多くの住民 新潟 関川村
関川村では大雨の影響でこれまでに住宅の
▽浸水が230件、
▽損壊が10件確認されるなど、大きな被害が出ています。
住民たちによる復旧作業が続く中、災害廃棄物を受け入れる仮置き場が5日の午後から村内にある公園の駐車場に設けられました。6日も多くの住民たちが軽トラックなどで訪れ、水につかった畳や家具、それに電化製品などを次々と運び込んでいます。
仮置き場を訪れた男性は「家族にとって思い入れのある家具もあると思うが、命あってのことなので、これから復興に向けて頑張りたい」と話していました。
関川村住民税務課の渡辺めぐ美主幹は「運ばれてくる災害廃棄物の量は多く、被害の大きさをあらわしていると思う」と話していました。
この仮置き場は8月末まで毎日開設され、受け入れる時間帯は午前9時から午後4時までです。
村上市の坂町では、一時、胸の高さまで水が押し寄せるなどして住宅や店舗が浸水する被害が出て、6日午前中の時点でも断水が続いています。 被災した住宅や店舗では6日も朝から片づけが行われていて、このうち高齢の女性が1人で暮らす住宅を兼ねた理容店では、女性の息子の同僚9人が片付けの手伝いに来ていました。 断水のため、軽トラックで運んできた水を使って室内に入った泥を洗い流したり、水がつかったソファーを外に運び出したりしていました。 80代の女性は、「水がなくて大変です。料理も洗濯もできず、お風呂はもう数日、入っていません。早く水が出てほしい」と話していました。 新潟県内は6日午前中から気温が上がり、住民らは水分をこまめにとるなどして作業にあたっていました。片づけをしていた50代の男性は、「マスクが顔にへばりつくような感じで、息をするのも苦しい」と話していました。
5日の記録的な大雨で南越前町では、147棟の住宅で床上まで水がつかる被害が確認されています。このうち、鹿蒜川が氾濫した今庄地区では、住宅地や道路に大量の泥や木などが流れ込みました。 ほとんどの住宅の1階部分には水がつかったあとが残り、住民たちはスコップやバケツを使って泥をかき出したり、たたみや家具などを家の外へ運び出していました。 住民の男性は「5日は急いで家の2階に避難して過ごし、夜に1階をのぞいてみると冷蔵庫やら家具などが泥水の中に浮いていました。友人などに手伝ってもらってなんとか片付けをしています」と話していました。 南越前町では6日午後から町内の2か所で災害廃棄物や土砂を受け入れることにしています。また、6日朝の時点で住宅の床下浸水の数などまだ詳しい被害の状況は把握できていないということで確認を急いでいます。 一方、福井県内では南越前町を通るJR北陸本線が敦賀駅と武生駅の区間で、6日も始発から運転を見合わせています。 また、周辺の北陸自動車道や国道8号も一部の区間で通行できない状態が続いています。
南越前町では6日の午前9時の時点で、町内の4つの地区などで断水しています。町内には5日から臨時の給水所が設けられ、今庄住民センターでは朝から多くの人が訪れて、ポリタンクやペットボトルなどに水を入れて持ち帰っていました。 氾濫した鹿蒜川の近くに住む70代の男性は「5日の夕方から断水しています。片付けの水も必要ですが、なによりもまず生活するための水が必要です。こんな経験は初めてです」と話していました。 また別の女性は「飲料水などはコンビニなどで調達できましたが、水がないとお米も炊けないし、トレイにも行けず、とても困っています。お風呂は銭湯に行こうと思います」と話していました。 南越前町によりますと、2つの地区で6日中の復旧が見込まれていますが、ほかの地区などは、めどがたっていないということで町が復旧を急いでいます。
小松市古府町では、午前中から気温が33度を超える暑さの中、住民たちが、水に濡れた畳などを廃棄物置き場の空き地に台車を使って運び込んでいました。 住民たちは「休憩しながら片付けよう」と、互いに気遣って声をかけあいながら作業にあたっていました。
ボランティアセンターは、小松市の社会福祉協議会などが白江町の「第一コミュニティセンター」に開設し、6日午前8時半に受け付けを始めると、参加を希望する人たちが次々と訪れました。 受け付けを済ませた人たちは、活動の内容や場所について説明を受けたあと、5人から10人ほどのグループに分かれ、スコップやブラシなど必要な資材を車に積み込んで出発しました。 新型コロナの感染予防対策でボランティアは当面、県内在住者に制限し、住宅が浸水する被害が特に大きかった中海地区や国府地区などを中心に、泥のかき出しや片づけなどの作業に当たってもらう予定だということです。 参加者の1人は「被災された住民の方たちはとても苦労されていると思うので、少しでも力になりたい」と話していました。 小松市社会福祉協議会の土中伊佐男会長は「多くのボランティアに参加していただき、心強い。熱中症や安全に気をつけながら無理のない範囲で活動してほしい」と話していました。
▽橋が崩落して、設置されていた水道管が流されたほか、 ▽浄水場の水の濁りがひどく、きれいな水を配水できなかったため、最大約2300世帯で断水していました。 町が、仮の水道管を設置するなど復旧作業を進めた結果、6日朝までに町内すべての水道が復旧し、これで山形県内の断水は解消しました。 一方で、町内の手ノ子地区と高峰地区の一部では浄水した水を一時的にためる池から遠いことから通常より少ない量しか水が届かないなど不自由な状態が続いているということで、町は、近くの給水所などを利用するよう呼びかけています。 小白川地区に住む高橋弘和さん(56)は「ここ数日は、自衛隊の給水車や、親族が届けてくれた水でしのいでいましたが、洗い物やトイレなどが不便でした。水が出てひと安心です」と話していました。
大江町の社会福祉協議会は5日から、感染症対策として県内に限ってボランティアを募集していて、6日は各地からおよそ120人が町の役場に集まりました。 ボランティアは、社会福祉協議会の担当者から作業中のマスクの着用や熱中症対策などの説明を受けたあと、川の水があふれて住宅が浸水する被害が出た最上川沿いの集落に向かいました。 このうち、鈴木穣治さん(47)の住宅では、駐車場や庭の家庭菜園に流れ込んだ泥を取り除く作業にあたりました。 この住宅では建物の1階にあたる駐車場が2メートルほど水につかり、水が引いたあとも20センチの高さまで泥が積もっていたということです。 村山市からボランティアに参加した製造業の男性は「町の様子を報道で知り、いてもたってもいられず少しでも力になれればと思い参加しました」と話していました。 ボランティアを依頼した鈴木さんは「避難指示が出て避難を始めた時点ではくるぶしぐらいまで水につかっていました。1人で片づけるには範囲が広く庭の泥は諦めていましたが、ボランティアが一気に片づけてくれて非常に助かりました」と話していました。
断水続くなか片付け追われる 新潟 村上
【福井県】
一夜明け片付け進む 福井 南越前町
給水所に住民たちが列 福井 南越前町
【石川県】
33度を超す暑さのなか片付け続く 石川 小松
大雨被害地にボランティアセンター 参加者が次々に 石川 小松
【山形県】
県内の断水は6日朝までに解消
災害ボランティアが泥の撤去など手伝う 山形 大江町