ウクライナ
南東部のザポリージャ
原子力発電所近くで5
日、
砲撃があり、ウクライナ
側とロシア
側は
相手が
攻撃したと
互いを
非難しあっていて、
発電所を
巡り
国際社会の
懸念が
深まっています。
ウクライナの原子力発電公社、エネルゴアトムなどによりますと5日、ロシア軍が掌握しているウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所の送電線が、砲撃によって損傷しました。
発電所は引き続き稼働していて、この砲撃による放射能漏れは検出されていません。
この砲撃について、エネルゴアトムは「ロシア側が砲撃した」と主張し、ウクライナのゼレンスキー大統領も、5日に公開した動画で、「この原発に対する攻撃は、いかなるものであれあからさまな犯罪であり、テロ行為だ」と述べ、強く非難しました。
一方、ロシア国防省は「ウクライナ側の砲撃だ」と主張しています。
ザポリージャ原子力発電所はことし3月からロシア軍に掌握されていて、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は、1日の声明で、施設の安全な運営が困難になっているなどとして、「発電所での状況は日に日に深刻になっていて危険な状態だ」と警告しています。
プーチン大統領 “ロシア産の穀物も制裁に妨げられず輸出を”
ロシアのプーチン
大統領は5
日、ロシア
南部のソチを
訪れたトルコのエルドアン
大統領と
会談しました。
ウクライナでは、ロシア軍による封鎖で黒海に面する南部の港から農産物の輸出が滞っていますが、先月、トルコと国連の仲介によって輸出再開で合意しました。
会談の冒頭、プーチン大統領は「ウクライナからの穀物輸出は、あなたと国連事務総長の仲介で解決され供給が始まった」と述べ、謝意を示しました。
会談後、ロシア大統領府が発表した共同声明でも、ウクライナ産の穀物の輸出継続に向けて協力する姿勢を示す一方、ロシアからの穀物と肥料の輸出についても妨げられないようにする必要があると強調していて、欧米側の制裁をけん制した形です。
ロシア政府が「サハリン2」事業を引き継ぐ新企業を設立
日本の
大手商社も
出資するロシア
極東の
石油・
天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」を
巡り、ロシア
政府は5
日、
事業を
引き継ぐ
新たなロシア
企業を
設立しました。
ロシア政府は5日、石油・天然ガスの開発プロジェクト「サハリン2」を巡り、これまでの運営会社から事業を引き継ぐ新たなロシア企業「サハリンスカヤ・エネルギヤ」を設置したと発表しました。
プーチン大統領はことし6月、「サハリン2」の事業主体を、新たに設立するロシア企業に変更することなどを命じる大統領令に署名し、株主は、新会社の設立から1か月以内に、株式の譲渡に同意するかどうかロシア側に通知する必要があるとしていました。
日本の大手商社、三井物産と三菱商事もそれぞれ出資していることから日本側は、対応を迫られることになります。
「サハリン1」めぐっても株式売却禁止を署名
プーチン
大統領は、「サハリン1」を
巡っても
非友好国と
位置づける国の
企業などがロシア
企業の
株式を
売却することなどを
禁止する
大統領令に
署名し、ロシア
に対して制裁を
科す欧米や
日本への
対抗措置とみられます。
さらに、プーチン大統領は5日、大統領令に署名し、ロシアがアメリカや日本を含めて非友好国と位置づける国の企業などが、ロシア企業の株式を売却することなどをことし12月31日まで禁止するとしました。
対象は、伊藤忠商事や丸紅なども参加する形でサハリン沖で進められている石油・天然ガス開発事業「サハリン1」も含まれるとしています。
サハリン1を巡っては、アメリカの大手石油会社エクソンモービルが撤退を表明するなか、ロシア側としては非友好国とする企業のさらなる撤退などを防ぐ思惑もあるとみられます。
サハリン1、2を巡る一連の動きは、ロシアに対して制裁を科す欧米や日本などへの対抗措置とみられます。
ウクライナ南部を中心にウクライナ軍が反撃
ウクライナの
戦況では、
南部を
中心にウクライナ
軍も
反撃していて、
アメリカのシンクタンク「
戦争研究所」は4
日「ウクライナが
戦略の
主導権を
握り、ロシア
軍はウクライナ
軍の
反撃に
対応して
戦力の
再配置などを
余儀なくされているようだ。ウクライナが
初めて積極的に
戦況をつくることを
可能にしているとみられる」と
指摘しました。
具体的には、ロシア軍は掌握を目指してきた東部ドネツク州で、ウクライナ側の拠点、スロビャンシクなどの攻略を断念したとみられる一方で、ウクライナ軍が反撃を続ける南部ヘルソン州や南東部ザポリージャ州を防衛するため、部隊や装備の移転を進めているとしています。
また、ロシアが一方的に併合した南部クリミアについてもロシア軍は大砲や航空機などを再配備していると指摘し、欧米からの兵器を活用したウクライナ軍の反撃への対応に追われている可能性が出ています。
ゼレンスキー大統領 “原発に対する攻撃はテロ行為”
ウクライナのゼレンスキー
大統領は、5
日に
公開した
動画で、ロシア
軍が
掌握しているウクライナ
南東部のザポリージャ
原子力発電所に
触れ「きょう、
占領者たちは、ザポリージャ
原発を2
度も
攻撃し、
ヨーロッパのすべての
人たちにとって
極めて危険な
状況を
作り出した。
この原発に対する攻撃は、いかなるものであれあからさまな
犯罪であり、テロ
行為だ」と
述べ、
攻撃はロシアによるものだとして
強く
非難しました。
そのうえで「ロシアは、原発に脅威をもたらしたまぎれもない事実に対して、責任を負わなければならない」と訴えました。
ザポリージャ原子力発電所の送電線 砲撃で損傷
ウクライナの
原子力発電公社、エネルゴアトム
などによりますとロシア
軍が
掌握しているウクライナ
南東部のザポリージャ
原子力発電所の
送電線が、5
日、
砲撃によって
損傷したということです。
発電所は引き続き稼働していて、この砲撃による放射能漏れは検出されていないということです。
この砲撃について、エネルゴアトムは「ロシア側が砲撃した」と主張していますが、ロイター通信によりますと、ロシア側は「ウクライナ側の砲撃だ」と主張しているということです。
ザポリージャ原子力発電所は、ロシア軍によってことし3月から占領されていて、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は、1日の声明で、
施設の安全性の維持が侵害されているなどとして、「発電所での状況は日に日に深刻になっていて危険な状態だ」と警告しています。
岸田首相 “国際秩序の維持・強化へ首脳外交に全力をあげる”
フランスや南米を歴訪した岸田総理大臣は、ブラジルで記者会見し、OECD=経済開発協力機構の議論を議長国として主導して生成AIに関する国際的な枠組みを創設したことなどを成果として示し、今後も国際秩序の維持・強化に向けた首脳外交に全力をあげる決意を示しました。
Source: NHK
May 5, 2024 09:05
イスラエルとハマスの戦闘休止交渉 詰めの協議か 依然不透明
イスラエルとイスラム組織ハマスの間での戦闘の休止と人質の解放に向けた交渉はエジプトなどの仲介で詰めの協議が行われているとみられます。イスラエルのメディアはハマスがこれまでに示された提案に応じなければイスラエルはエジプトに代表団を送らないと報じていて、双方が合意に至るかどうか依然、不透明な状況が続いています。
Source: NHK
May 5, 2024 05:05
ハマス代表団 エジプト到着 イスラエル 妥協点見いだせるか
イスラエルとイスラム組織ハマスの間での戦闘の休止と人質の解放に向けた交渉をめぐりエジプトのメディアはハマスの代表団が4日、エジプトに到着したと伝えました。ハマスは議論を終結させるために前向きな姿勢で臨むとしていて、完全な停戦を求めてきたハマスと一貫してハマスの壊滅を目指すとしてきたイスラエルが妥協点を見いだし、折り合えるかが焦点です。
Source: NHK
May 4, 2024 19:05
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