アメリカとロシアの間で身柄交換の交渉の対象となっているアメリカの女子バスケットボール選手に懲役9年の実刑判決を言い渡されました。
ロシアメディアによりますと、ロシアの裁判所は4日、今年2月、ロシア入国時に大麻オイルを所持していたとして麻薬密輸の罪で起訴されたアメリカ女子プロバスケットボールのブリトニー・グライナー選手に対し、懲役9年の実刑判決を言い渡しました。
グライナー選手は裁判で「犯罪を犯すつもりはなかった」と述べていました。
判決を受けてバイデン大統領は声明で「ロシアによる不当な拘束は容認できない」と非難しました。
そのうえで、ロシア政府に対してグライナー選手を直ちに解放するよう求めました。
アメリカ政府は国内で服役中のロシアの武器商人、ビクトール・バウト受刑者を釈放する代わりにグライナー選手ら2人のアメリカ国民の解放をロシアに求めているとみられています。
バイデン大統領は「2人が一刻も早く無事に帰国できるよう、たゆまぬ努力とあらゆる可能性を追求し続ける」と強調しています。