現場には多くの人が訪れ手を合わせる姿が見られました。
奈良市の大和西大寺駅近くの現場には午前中から多くの人が訪れ、静かに手を合わせていました。
毎日、通勤で現場近くを通るという50代の女性は「惜しい人を亡くしたと残念な気持ちでいっぱいです。ショックで事件後、しばらくは現場を見たくありませんでした。いまだにしんどい気持ちはあります」と話していました。
滋賀県の40代の男性は「事件を忘れたことはありません。安倍さんにはありがとうございましたという気持ちで手を合わせました」と話していました。
また、8日午前6時半ごろには奈良県警察本部のトップ、鬼塚友章本部長が訪れ、1分近く手を合わせていました。
警察は殺人の疑いで山上徹也容疑者(41)について捜査を進めていて、現在、鑑定留置の手続きがとられ、刑事責任能力を調べる精神鑑定が行われています。
期間はことし11月29日までで、その後、奈良地方検察庁が鑑定結果などを踏まえて起訴するかどうかを判断することになります。
また、襲撃を未然に防げなかった当時の警備の問題については、警察庁が今月にも検証結果をまとめる方針です。