横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでに乗客・乗員合わせて621人の感染が明らかになりました。
厚生労働省は船内に残っている乗客と乗員全員にウイルス検査を実施し、結果が陰性で症状が見られない人は14日間の健康観察期間が終了した19日から順次、下船してもらっています。
厚生労働省によりますと、19日1日で443人が船を下り、およそ9割が日本人だったということです。
また20日はおよそ500人の乗客が下船する見通しで、日本人と外国人が半々ぐらいになるということです。乗客の下船は21日ごろまでには終える見通しです。
ただし、感染が確認された人と同じ部屋にいた場合は、検査結果が陰性でも感染した人が部屋を離れてから14日間は船内に残り、健康状態に問題がなければ下船してもらうことにしています。
厚生労働省は、下船した人たちについて、自宅などで通常の生活を送ってもらい、数日間は健康状態を電話で確認することにしています。
一方、乗員については、乗客の下船を優先したあとで、クルーズ船の運航会社と協議し、希望者を下船させるなどの対応を検討するということです。
これまでに621人の感染確認
厚生労働省によりますと、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、19日新たに乗客73人・乗員6人の合わせて79人の感染が明らかになりました。このうち日本人は23人いるということです。
年齢別では、
▽10代以下が4人、
▽20代が3人、
▽30代が6人、
▽50代が10人、
▽60代が49人、
▽70代が6人、
▽80代が1人なっています。
このうち、発熱などの症状が見られない人は68人いるということです。
これでクルーズ船では、乗客・乗員の延べ3011人の検査が行われ、合わせて621人の感染が確認されたことになります。
厚生労働省によりますと、感染が確認された人のうち28人が重症で、中には集中治療室で治療を受けている人もいるということです。また、感染はしていないものの重症の人が1人いるということです。