今月、
議会選挙が
行われたイタリアで、
連立協議の
鍵となる
議会下院の
議長の
ポストを
EU=
ヨーロッパ連合に
懐疑的な
立場をとる
新興政党が
獲得し、
近く始まる見通しの
連立協議の
行方が
注目されます。
今月4日に
行われたイタリアの
議会選挙では、
反EUを
掲げる右派政党の「
同盟」や、
EUに
懐疑的な
立場を
取る新興政党の「
五つ星運動」が
躍進しましたが、
いずれの
政党も
過半数の
議席を
獲得できず、
新政権の
発足に
向けた
連立協議が
行われることになっています。
協議を進める上で鍵となる上下両院の議長を選ぶ投票が23日行われましたが決まらず、24日、改めて投票が行われた結果、ともに議長が選出され、このうち下院では「五つ星運動」が初めて議長のポストを獲得しました。
議長の選出が遅れれば、政治の空白が長期化する懸念も出ていただけに、各党が混乱を避けるため、調整を急いだ結果だとみられていて、地元メディアは、「五つ星運動」が「同盟」の協力を取り付けたなどと伝えています。
連立協議は早ければ、来月上旬にも始まる見通しですが、五つ星運動と同盟は経済政策などで大きな隔たりがあることから、協議の難航も予想されていて、EUに懐疑的な政権が発足するのかどうか、今後の協議の行方が注目されます。