中国ちゅうごくの宇宙うちゅうステーション実験じっけん機き １いち日にち夜よる以降いこう大気たいき圏けんに再さい突入とつにゅうへ

中国ちゅうごくで有人ゆうじん宇宙うちゅう飛行ひこうプロジェクトを進すすめる機関きかんによりますと、天宮てんぐう１いち号ごうは、１いち日にち午前ごぜんの時点じてんでは平均へいきん高度こうど１いち６ろく７なな．６ろくキロの軌道きどうにあるとしたうえで、２に日にちに大気たいき圏けんに再さい突入とつにゅうする見通みとおしだとしています。

また、ＥＳＡ＝ヨーロッパ宇宙うちゅう機関きかんは、日本にっぽん時間じかんの１いち日にち夜よるから２に日にち中ちゅうに、大気たいき圏けんに再さい突入とつにゅうする見通みとおしだとし、天宮てんぐう１いち号ごうを監視かんししているアメリカの団体だんたいは、日本にっぽん時間じかんの２に日にち午前ごぜん４よん時じから午後ごご６ろく時の間ときのまに再さい突入とつにゅうするとしています。

「天宮てんぐう１いち号ごう」は、全長ぜんちょうおよそ１いち０ぜろメートル、重おもさ８はち．５ごトンで、大おおきさは大型おおがたバス並なみです。ＥＳＡによりますと、再さい突入とつにゅうの際さい、ほとんどは燃え尽もえつきますが、燃もえ残のこった破片はへんが地球ちきゅうに落下らっかする可能かのう性せいがあるということです。

破片はへんが落下らっかする可能かのう性せいがあるのは、北緯ほくい４よん３さん度どから南緯なんい４よん３さん度どの世界せかいの広ひろい範囲はんいで、この中なかには、日本にっぽん列島れっとうのほとんどやアメリカのワシントンなど主要しゅよう都市としも含ふくまれます。

ただ、ＥＳＡは、破片はへんが人ひとにぶつかる確率かくりつは「１いち年間ねんかんに雷かみなりに打うたれる確率かくりつの１いち０ぜろ０ぜろ０ぜろ万まん分ぶんの１いち」で、極きわめて低ひくいと説明せつめいしています。

中国ちゅうごく外務省がいむしょう「責任せきにんある態度たいどで情報じょうほう公開こうかい」

天宮てんぐう１いち号ごうについて中国ちゅうごく外務省がいむしょうの陸りく慷報道ほうどう官かんは、先月せんげつ３さん０ぜろ日にちの記者きしゃ会見かいけんで、国連こくれんに適切てきせつに報告ほうこくを行おこなっているとしたうえで、「中国ちゅうごくは責任せきにんある態度たいどで情報じょうほう公開こうかいと透明とうめい性せいを保たもち、必要ひつようがあればすぐに関係かんけい各国かっこくに連絡れんらくする」と述のべています。そして、「破片はへんが地上ちじょうに落おちる確率かくりつは非常ひじょうに低ひくい」と強調きょうちょうしています。

一方いっぽう、国営こくえいの中国ちゅうごく中央ちゅうおうテレビは、１いち日にち午前ごぜん、天宮てんぐう１いち号ごうについて近ちかく大気たいき圏けんに再さい突入とつにゅうして燃え尽もえつきるとしたうえで、２に０ぜろ１いち１いち年ねんに打ち上うちあげられてから６ろく回かいのドッキングを行おこなうなどして任務にんむを終おえたとその成果せいかを大おおきく伝つたえています。

ただ、大気たいき圏けんに再さい突入とつにゅうした際さいに燃もえ残のこった破片はへんが落下らっかするおそれなどについては伝つたえていません。

日本にっぽんでも撮影さつえいする試こころみ

日本にっぽんでも中国ちゅうごくの宇宙うちゅうステーションの実験じっけん機き「天宮てんぐう１いち号ごう」の様子ようすを撮影さつえいしようという試こころみが行おこなわれています。

神奈川かながわ県けんにある平塚ひらつか市し博物館はくぶつかんでは、先月せんげつ２に９きゅう日にちに日本にっぽんの上空じょうくうを通過つうかする天宮てんぐう１いち号ごうの動画どうがの撮影さつえいに成功せいこうしました。動画どうがでは、火星かせいから土星どせいの方向ほうこうに画面がめんの右みぎから左ひだりへと移動いどうする「天宮てんぐう１いち号ごう」の様子ようすが確認かくにんできます。

１いち日にちも午前ごぜん５ご時じ前まえに日本にっぽんの上空じょうくうを通過つうかする見込みこみだった「天宮てんぐう１いち号ごう」の撮影さつえいを試こころみましたが、確認かくにんすることはできませんでした。

平塚ひらつか市し博物館はくぶつかんの学芸がくげい員いん、藤井ふじい大地だいちさんは「きょうは空そらが明あかるかったことと、天空てんくう１いち号ごうの高度こうどが低ひくかったために、上空じょうくうを通過つうかする様子ようすは確認かくにんできなかった。天空てんくう１いち号ごうは、あすの午前ごぜん中ちゅうにかけて地球ちきゅうに落下らっかする可能かのう性せいがある」と話はなしていました。