アメリカの
トランプ大統領は、
去年離脱したTPP=
環太平洋パートナーシップ
協定をめぐり、
有利な
条件を
引き出せるなら
復帰の
可能性を
探るようライトハイザー
通商代表らに
指示した、とアメリカの
複数の
メディアが
伝えました。TPPをめぐって
トランプ大統領はことし
1月、
再交渉を通して
協定を
見直すという
条件で、
復帰の
可能性に
言及していて、
今後の
対応に
関心が
集まっていました。
こうした中、アメリカの複数のメディアは12日、トランプ大統領が農業関連の会合で、ライトハイザー通商代表や国家経済会議のクドロー委員長に、有利な条件を引き出せるならTPPに復帰する可能性を探るよう指示した、と伝えました。
これは会合に出席した議員の話として伝えられたもので、ホワイトハウスや通商代表部から正式な発表はありませんが、来週開かれる日米首脳会談で議論のテーマに上るのか、トランプ大統領の出方が注目されます。
通商政策の関係者の間では、米中の貿易摩擦への懸念が高まる中、トランプ政権が知的財産の保護など貿易のルールを定めたTPPが、中国への対抗策として有効な手段になりうると考えているのではないか、という見方も出ています。