自民党の
元衆議院議員で、
党の
幹事長や
官房長官などを
歴任し、ことし
1月に
亡くなった
野中広務氏の
お別れの
会が
京都市内の
ホテルで
営まれ、
政界関係者などが
別れを
惜しみました。ことし
1月に
92歳で
亡くなった
野中広務氏は、みずからの
戦争体験から
一貫して
反戦を
訴え、
弱者に対するまなざしを
大切にする
政治家として
知られ、
お別れの
会には、
安倍総理大臣や
自民党の
二階幹事長をはじめ、
親交のあった
与野党の
政界関係者などおよそ3000人が
参列しました。
安倍総理大臣は追悼の辞で「大正生まれの野中先生は戦争を知る最後の世代で、わが国が不確実な世界情勢に直面する今、『平和の番人』たる先生のことばは心の奥まで響く、すごみがあった。もう助言に接することができないと思うと痛恨の極みだ。先生が引き継いでくださった日本を守り抜くことをお誓い申し上げる」と述べました。
野中氏の長女の河合多恵子さんは「父の姿にもう二度と会うことはできないが、遠い空から、ある時は皆さまのそばで、戦争のない平和な日本を願い、見守ってくれていると信じている」と述べました。
参列者は祭壇に掲げられた遺影の前で花を手向け、手を合わせて野中氏との別れを惜しんでいました。