ロシア駐ちゅう日び大使たいし「日にち米べい同盟どうめいが日にちロ関係かんけいの妨さまたげ」

さらに、ロシアの元もとスパイ暗殺あんさつ未遂みすい事件じけんをめぐり、日本にっぽんがＧ７じ-せぶん＝主要しゅよう７ななか国かこくの各国かっこくと足並あしなみをそろえ、ロシアの関与かんよを指摘してきするイギリスの評価ひょうかに同意どういしたことについては、「なぜ日本にっぽんが、反はんロシア的てきなイギリスなどの主張しゅちょうを支持しじしたのか理解りかいできない。日にちロ関係かんけいにとって深刻しんこくな損害そんがいだ」と非難ひなんしました。

そのうえで、来月らいげつ下旬げじゅん、ロシアで日にちロ首脳しゅのう会談かいだんが行おこなわれる予定よていを明あきらかにし、対話たいわの進展しんてんに期待きたいを示しめしました。

「手てごわい交渉こうしょう相手あいて」

ミハイル・ガルージン駐ちゅう日にちロシア大使たいしは、日にちロ首脳しゅのう会談かいだんの通訳つうやくや駐ちゅう日にちロシア公使こうし、ロシア外務省がいむしょうで日本にっぽんを担当たんとうする第だい３さんアジア局長きょくちょうを歴任れきにんし、日本にっぽん語ごが堪能かんのうな知ち日び派はとして知しられています。

ただインタビューの中なかで、両国りょうこく間かんで立場たちばの異ことなる問題もんだいについて、ロシアの国益こくえきをあくまで追求ついきゅうしていく姿勢しせいをのぞかせました。北方ほっぽう領土りょうど交渉こうしょうにも長年ながねん関かかわり、日本にっぽん側がわの事情じじょうも深ふかく知しっていることから、日本にっぽんにとって手てごわい交渉こうしょう相手あいてとなりそうです。

大使たいしは、米べいロ関係かんけいがいわゆるロシア疑惑ぎわくやシリア情勢じょうせいなどをめぐって最低さいていの水準すいじゅんまで落ち込おちこむ中なか、アメリカとロシアの間まで、日本にっぽんがどのような立たち位置いちを取とっていくのか見極みきわめていく姿勢しせいを示しめしました。

ロシアが懸念けねんを示しめしているアメリカのミサイル防衛ぼうえいシステムの配備はいびに、日本にっぽんがどう対応たいおうしていくのか、欧米おうべいの対たいロシア批判ひはんに日本にっぽんが同調どうちょうするのかどうか、厳きびしく見みつめていくことになりそうです。

また、来月らいげつ下旬げじゅんロシアで行おこなわれる予定よていの日ひロ首脳しゅのう会談かいだんの行方ゆくえに関心かんしんが集あつまる中なか、「平和へいわ条約じょうやく締結ていけつという特定とくていの問題もんだいだけではなく、両国りょうこく間かんの問題もんだいを複合ふくごう的てきに解決かいけつしていく必要ひつようがある」と述のべ、北方ほっぽう領土りょうど問題もんだいを特別とくべつ視しせず、全体ぜんたいの関係かんけいを進展しんてんさせる中なかで時間じかんをかけて交渉こうしょうを行おこなう必要ひつよう性せいを強調きょうちょうしました。

先月せんげつの大統領だいとうりょう選挙せんきょでプーチン大統領だいとうりょうが再選さいせんしたあとも、領土りょうど問題もんだいの進展しんてんに過大かだいな期待きたいを抱いだくべきではないと日本にっぽんの世論せろんにくぎを刺さした形かたちです。