韓国のムン・ジェイン(
文在寅)
大統領と
北朝鮮のキム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長は
27日、
軍事境界線にあるパンムンジョム(
板門店)で
会談を
行います。
10年半ぶりと
なる今回の
南北首脳会談では、
北朝鮮の
非核化を
目指して
史上初の
米朝首脳会談に
向けた
土台づくりが
できるのか
どうかが
大きな焦点で、ムン
大統領は
トランプ政権と
緊密に
連携する
構えです。
10年半ぶり、
3回目と
なる南北首脳会談は
27日、
軍事境界線にあるパンムンジョムの
韓国側の
施設「
平和の
家」で
開かれます。
これを前に、25日は、ソウル近郊の大型展示場に韓国側のプレスセンターがオープンし、多くの外国メディアを含め、記者やカメラマンらが続々と詰めかけました。
今回は、2000年と2007年の南北首脳会談に比べて2倍以上にあたる、およそ3000人の報道関係者が事前登録を済ませたということで、関心の高さをうかがわせています。
一方、韓国国内では、ムン・ジェイン大統領が首脳会談を成功させたいがために、北朝鮮の人権問題や過去のテロ攻撃などを取り上げないとみられていることから、反発の声も出ています。
25日は、大統領府の前で、朝鮮戦争中に北朝鮮に連れ去られた韓国人の家族など40人余りが集会を開き、日本人の拉致問題と同様に韓国人の連れ去り問題も提起するよう求めました。
今回の会談は、経済協力が中心議題だった過去2回とは違い、北朝鮮の非核化を目指して史上初の米朝首脳会談に向けた土台づくりができるのかどうかが大きな焦点で、ムン大統領は、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の非核化の意思を直接確認し、その具体的なプロセスについて米朝間で話し合える環境を整えたい考えです。
このため、ムン大統領は、27日の南北首脳会談のあと、速やかにトランプ大統領に電話で結果を伝えたうえで、来月中旬に訪米して米韓首脳会談を行う方向で調整を進めるなど、トランプ政権と緊密に連携する構えです。