Japanese News: 「核のごみ」処分場の説明会再開学生動員発覚後初めて

「核かくのごみ」処分しょぶん場じょうの説明せつめい会かい再開さいかい学生がくせい動員どういん発覚はっかく後ご初はじめて

May 11, 2018 04:05

Furigana

学生がくせいを動員どういんしていたことなどが発覚はっかくし、中断ちゅうだんされていたいわゆる「核かくのごみ」の処分しょぶん場じょうの説明せつめい会かいについて、国くにと原子力げんしりょく事業じぎょう者しゃは、運営うんえい方法ほうほうを改あらためたうえで１いち０ぜろ日にち夜よる、およそ５ごか月かげつぶりに再開さいかいしました。去年きょねん１０月じゅうがつに全国ぜんこくで始はじまった「核かくのごみ」の処分しょぶん場じょうについての説明せつめい会かいは、主催しゅさいする「ＮＵＭＯ＝原子力げんしりょく発電はつでん環境かんきょう整備せいび機構きこう」から委託いたくを受うけた会社かいしゃが、大学生だいがくせいに謝礼しゃれいを約束やくそくして動員どういんしたことなどが問題もんだいになり、去年きょねん１２月じゅうにがつに中断ちゅうだんされました。

その後そのご、ＮＵＭＯは説明せつめい会かいの運営うんえいは原則げんそく直営ちょくえいで行おこない、休日きゅうじつや夜間やかんにも開催かいさいするなど運営うんえい方法ほうほうを改あらためたうえで、福島ふくしま県けんを除のぞく全国ぜんこくでやり直やりなおすことを決きめ、１いち０ぜろ日にち夜よる、大阪おおさか市しでおよそ５ごか月かげつぶりに再開さいかいしました。

参加さんか者しゃは、去年きょねん１０月じゅうがつ以降いこうで最もっとも少すくない１いち６ろく人にんで、まず、ＮＵＭＯの担当たんとう者しゃが、「説明せつめい会かいの公正こうせい性せいに疑念ぎねんを生しょうじさせ、事業じぎょうの不信ふしんを招まねいたことを深ふかくおわびします」と陳謝ちんしゃしました。そして、処分しょぶん場じょうの安全あんぜん性せいや原子力げんしりょく政策せいさくなどテーマごとにグループに分わかれ、議論ぎろんを交かわしました。

大阪おおさか府ふ豊中とよなか市しに住すむ７なな０ぜろ歳さいの男性だんせいは「関心かんしんを持もってもらうことが大事だいじだが、参加さんか者しゃが少すくないので、もっと工夫くふうしていろんな人ひとの意見いけんを聞きくことから始はじめるべきだ」と話はなしていました。

専門せんもん家か「原子力げんしりょく事業じぎょうや政策せいさくに反映はんえい必要ひつよう」

核かくのごみの最終さいしゅう処分しょぶん場じょうの選定せんていに関にかんする国くにの専門せんもん部会ぶかいの委員いいんを務つとめ、原子力げんしりょくと社会しゃかいの関かかわりに詳くわしい東京とうきょう電機でんき大学だいがくの寿ことぶき楽らく浩ひろし太ふとし准じゅん教授きょうじゅは「ＮＵＭＯが信頼しんらいを得えるためには、すでに決きまったことだけを一方いっぽう的てきに話はなすのではなく、市民しみんの参加さんかがあって初はじめて、この問題もんだいの道筋みちすじがついていくという姿勢しせいをあらゆる場面ばめんで示しめすことが大事だいじだ」と指摘してきしています。