軍の礼服姿のハリー王子と白いドレスを身にまとったメーガンさんは、イギリス国教会の最高位の聖職者を前に命ある限り愛し合うことを誓ったあと、結婚指輪を交わしました。そしてエリザベス女王をはじめとする王室のメンバーなど、600人の参列者を前に2人の結婚が宣言されました。
ハリー王子とメーガンさんがみずから計画したという式では、アメリカから招かれた人権活動家の司祭が身振り手振りを交えながら人類愛について力強く説教したほか、黒人の教会音楽「ゴスペル」も披露されました。
このあと2人は馬車でウィンザーの街をパレードし、沿道ではイギリスだけでなく世界各国から詰めかけたおよそ10万人の人々の熱烈な祝福を受けました。
2人の結婚は、さまざまな人種が暮らすイギリス社会を反映するものと肯定的に受け止められる一方で、伝統や格式にとらわれない前例のない結婚式には驚きも広がっています。
夫婦となった2人は、早速週明けから公務にあたることになっていて、時代に即した王室の進化に大きな役割を果たしていくことになりそうです。
より開かれた王室への期待も
ハリー王子とメーガンさんのパレードが始まると、ウィンザー城周辺に詰めかけた人たちからは大きな歓声があがり、お祝いムードは最高潮に達しました。
家族連れで訪れていたイギリス人の女性は、「式典を見ただけでもこれまでと比べて大きな変化があったと思う。伝統にとらわれない様子が見られました」と話していました。
フランスから来たという女性は、「ハリー王子とメーガンさんが人々を愛し、人々からも愛されているということが、よくわかりました」と話していました。
また、アメリカからカップルで訪れていた女性は、「メーガンさんは私と同じようにルーツの違う両親を持っています。2人の結婚は王室に大きな変化をもたらすと思います」と話し、2人の結婚をきっかけに王室がより開かれたものとなることに期待を示していました。