「
8Kスーパーハイビジョン」を
使ってマウスの
脳が
活動する
様子を
撮影することに
東京大学などの
研究グループが
成功し、グループは
脳の
仕組みの
解明などに
役立つ可能性があるとしています。
東京大学の
松崎政紀教授らの
研究グループは、
NHKと
協力して
8Kスーパーハイビジョン
カメラを
搭載した
顕微鏡で、
脳が
活動すると、
神経細胞どうしで
情報の
やり取りをするシナプスと
呼ばれる
部分が
光る特殊なマウスを
撮影しました。
この顕微鏡では従来よりも広い範囲を観察でき、極めて小さい数千のシナプスが一斉に光って情報が伝えられている様子や脳が部分的に働いている様子などが撮影されています。
また、映像を分析すると同時に光るシナプスが多数あり、1つの神経細胞からつながった複数のシナプスが、広い範囲で同時に情報を伝達している様子を初めてとらえたということです。
松崎教授は、「初めて映像を見たときは感動した。脳の中で情報がどのようにやり取りされているのかが詳細に観察できれば、学習や記憶といった脳の仕組みや脳の病気の解明につながる可能性がある」と話しています。