アメリカのマティス
国防長官は、
米朝首脳会談を
受けた
北朝鮮との
外交交渉を
後押しするため、すでに
中止を
決めた
8月の
定例の
演習に
加え、
向こう3か月間に
計画していた
米韓の
海兵隊の
2つの
交流訓練も
無期限に
延期する
方針を
決めました。
アメリカのマティス
国防長官は22
日、
国防総省でポンペイオ
国務長官や
安全保障担当のボルトン
大統領補佐官と
会合を
開き、
米朝首脳会談の
結果を
踏まえた
今後の
対応を
協議しました。
国防総省によりますと、協議の結果、マティス長官はすでに中止を決めた8月の定例の米韓合同軍事演習、「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」に加え、向こう3か月間に計画していた米韓の海兵隊の2つの交流訓練も無期限に延期する方針を決めたということです。
これについて、国防総省は北朝鮮との外交交渉を後押しするためだとする一方、さらなる米韓の軍事演習をめぐる決定については、「北朝鮮が生産的な交渉を誠実に続けるかどうかによる」として、北朝鮮の姿勢を見極めながら判断するとしています。
マティス長官はかねてから、北朝鮮への対応について国務省を中心とする外交努力を全面的に支援する方針を示していて、今回の措置も交渉の進展を促すことを優先した形ですが、アメリカ議会の一部からは「譲歩しすぎだ」という懸念の声も出ています。