国立こくりつ病院びょういん職員しょくいんが過労かろう自殺じさつ 時間じかん外がい労働ろうどう160時間じかん 運営うんえい機構きこうなど送検そうけん

都城みやこのじょう労働ろうどう基準きじゅん監督かんとく署しょが調しらべた結果けっか、労使ろうし協定きょうていでは時間じかん外がい労働ろうどうの上限じょうげんを「３さんか月かげつで120時間じかん」と定さだめていましたが、男性だんせいは自殺じさつした年としのひと月ひとつきの時間じかん外がい労働ろうどうが多おおいときで160時間じかんに達たっし、３さんか月かげつの合計ごうけいは労使ろうし協定きょうていの上限じょうげんの３さん倍ばいを超こえるおよそ440時間じかんに上のぼっていたということです。

このため労働ろうどう基準きじゅん監督かんとく署しょは27日にち、病院びょういんを運営うんえいする独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじんの国立こくりつ病院びょういん機構きこうと当時とうじの上司じょうし１いち人にんを、違法いほうな長時間ちょうじかん労働ろうどうをさせた労働ろうどう基準きじゅん法ほう違反いはんの疑うたがいで書類しょるい送検そうけんしました。

全国ぜんこくで141の病院びょういんを運営うんえいする国立こくりつ病院びょういん機構きこうが労働ろうどう基準きじゅん法ほう違反いはんの疑うたがいで書類しょるい送検そうけんされるのは初はじめてです。

男性だんせいの残業ざんぎょう時間じかんは手書てがきの勤務きんむ記録きろく簿ぼ上じょうでは労使ろうし協定きょうていの上限じょうげん内ないでしたが、関係かんけい者しゃによりますと、労働ろうどう基準きじゅん監督かんとく署しょが男性だんせいのパソコンの記録きろくを調査ちょうさした結果けっか、違法いほうな長時間ちょうじかん労働ろうどうが明あきらかになったということです。

国立こくりつ病院びょういん機構きこうの楠岡くすおか英雄ひでお理事りじ長ちょうは「職員しょくいんが長時間ちょうじかん労働ろうどうで亡なくなったことを厳粛げんしゅくに受け止うけとめ、ご遺族いぞくの皆様みなさまに心こころよりおわびします。国くにの働はたらき方かた改革かいかくを踏ふまえ、長時間ちょうじかん労働ろうどうの削減さくげんを最さい優先ゆうせん課題かだいとして取り組とりくんで参まいります」というコメントを出だしました。