1日の
昼すぎ
奈良市の
中心部で、
警察の
パトカーの
追跡を
受けていた
車が
2か所の
商店街を
暴走して
逃げました。
けが人はいませんでしたが、
警察は
道路交通法違反の
疑いで
捜査しています。
1日午後0時半ごろ
奈良市の
中心部で、
軽乗用車が
警察官の
姿を
見て
急に
逃げ出したとして、
パトカーが
サイレンを
鳴らして
追跡を
始め、
停止するよう
求めました。
しかし、車はこれに従わず警察によりますと、近鉄奈良駅近くの「東向北商店街」に南側から進入して北側に走り抜けたあと周辺を走って向きを変え、今度は国道を挟んで反対側の「東向商店街」に北から入って南に走り去りました。
現場は東大寺や興福寺にも近い道幅3メートル足らずの商店街で、大勢の観光客でにぎわっていましたが巻き込まれた人はおらず、けが人はいませんでした。
パトカーは商店街に入ったところで危険と判断して追跡をやめたということです。
商店街は終日車両進入禁止だということで、警察は道路交通法違反の疑いで逃げた車の行方を捜査しています。
商店街の店員の女性は「目の前を車が突っ込んできて怖かったしびっくりした。車はクラクションを鳴らしながら走っていて、何年か前に別の商店街で起きた同じような事件を思い出した」と話していました。
防犯カメラの映像
近鉄奈良駅前にある「東向商店街」に設置された防犯カメラの映像には、昼どきの商店街を大勢の買い物客や観光客が歩いていた時に狭い商店街の道を1台の車が暴走し、歩行者が慌てて逃げる様子が映っています。
商店街の人は
雑貨店の60代の女性は「商店街はふだん許可を受けた運搬用の車がゆっくり走るぐらいで一般の車が通ることはない。暴走した車のスピードは、ものすごく速く感じた。歩いていた人が車をよけていたが『震えた』と話していた。はねられなかったのが不思議なぐらいだ」と話していました。