長崎に
原爆が
投下されて
9日で73
年です。
核軍縮をめぐる
動きが
停滞する
中、
国連の
事務総長が
初めて平和祈念式典に
出席して
核兵器のない
世界に
向け
メッセージを
発信する
ほか、
長崎市の
田上市長は
核兵器禁止条約が
早期に
発効するよう
協力を
呼びかけることにしています。
長崎に
原爆が
投下されて73
年となる
9日、
長崎市の
爆心地に
近い公園などには
被爆者や
遺族が
訪れ、
祈りをささげる
姿がみられます。
親族2人が被爆したという長崎市の60歳の男性は「多くの人がここで亡くなったので長崎にとって、原爆の日は特別な日です。原爆は、つくったのも人間、なくすことができるのも人間で、原爆による被害を忘れられないように伝えていくのは残された人間の使命ではないかと思います」と話していました。
祖母を含め親族10人以上が被爆したという81歳の女性は「原爆であっという間に命を落としてしまった人たちのことを考えると涙が出てきました。毎朝お祈りに来ていますが生かされていることに感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。
9日は午前10時40分から長崎市の平和公園で被爆者や遺族のほか、安倍総理大臣も出席して平和祈念式典が開かれます。
式典ではこの1年間に亡くなった被爆者など3511人の名前が書き加えられた17万9226人の原爆死没者名簿が納められたあと、原爆がさく裂した時刻の午前11時2分に参列者が黙とうし、犠牲者を追悼します。
ことしの式典には国連のグテーレス事務総長が初めて参列します。
去年、国連で採択された核兵器禁止条約が核保有国と非保有国の立場の違いなどから発効のめどが立たず、核軍縮をめぐる動きが停滞する中事務総長が核兵器のない世界に向けて被爆地・長崎からメッセージを発信します。
また、長崎市の田上市長は平和宣言で核兵器による軍事力強化の動きに懸念を示すとともに、核兵器禁止条約が早期に発効するよう協力を呼びかけることにしています。
被爆地・長崎は被爆者の追悼とともに平和への誓いを改めて世界に発信する1日となります。