オーストラリアのシドニーで
開かれた
車いすラグビーの
世界選手権で、
日本は、パラリンピックを
2連覇しているオーストラリアに
決勝で62
対61で
勝って
金メダルを
獲得しました。
日本が
車いすラグビーで
金メダルを
獲得するのは、パラリンピックと
世界選手権を通して
初めてです。
車いすラグビーは、
手足に
障害の
ある選手が
専用の
車いすに
乗ってバレーボールと
ほぼ同じ大きさのボールをドリブルや
パスでつなぎ、
得点を
争う競技で、
8分間の
4つのピリオドで
行われます。
普通のラグビーと違って前にパスをしてもよく、ゴールラインを通過するとトライとなり、1点が入ります。
また、タックルが許されていて車いすどうしが激しくぶつかる迫力のあるプレーが特徴です。
1チーム4人で戦い、選手は障害の程度によって0.5から3.5までの7段階の持ち点があり、コート上の4人の持ち点の合計は8点以下にする必要があります。
男女の区別はなく女子選手が加わる場合は1人につき持ち点の上限が0.5ポイントずつあがるためどのような組み合わせで戦うかも注目点となります。
過去は銅メダルが最高
車いすラグビーで日本は、パラリンピックと世界選手権を通して過去最高の成績となる金メダルを獲得しました。
車いすラグビーは、パラリンピックでは2000年のシドニー大会から正式競技となり、日本は2004年のアテネ大会から4大会連続で出場しています。
最初のアテネ大会では8位に入り、その後は大会ごとに成績をあげ、おととしのリオデジャネイロ大会では初めてのメダルとなる銅メダルを獲得しました。
また、世界選手権もパラリンピックと同じように4年に1回行われ、日本は、2002年のヨーテボリ大会から今大会まで5大会連続で出場を果たしました。
世界選手権では、2010年に銅メダルを獲得したのがこれまでの最高の成績でした。